わきが・多汗症について
手や足の裏の汗にはどうしたら良いのか?手掌多汗症のボツリヌストキシン注射治療について
よく、メールや電話のお問い合わせで、「私は緊張すると、凄い量の手汗がでます。何かいい治療法はありますか?」などのご質問をいただきます。
私の答えは、「手掌多汗症や足の裏の多汗症には様々な治療がありますが、高須クリニックでは、効果が確実で安全性の高いボツリヌストキシン注射をおすすめしています」です。
- 精神科や診療内科による治療…カウンセリング、精神安定剤、抗不安薬、抗うつ薬など
- 皮膚科などによる塩化アルミニウムなどの外用薬の処方
- イオントフォレーシス療法
- 胸腔鏡下交感神経切除術(ETS手術)
- ボツリヌストキシン注射
以下にそれぞれの治療の特徴を述べます。
■精神科や診療内科による治療
多汗症は、緊張したり、不安が強くなると、症状が強くなるので、精神科や診療内科を受診すると、精神安定剤、抗不安薬、抗うつ薬などを処方されることが多いです(たいてい処方されます)。
これらの薬を服用することによって、一時的に症状が改善するかもしれません。しかし、これらの薬には様々な副作用があります。その上、よく処方される精神安定剤や抗不安薬は、耐性、依存性が強く、すぐに薬は効かなくなってしまいます。そうすると、どんどん薬の量が増えていき、気づいたら大量の薬を内服する重度の精神病患者になり、一生精神科に通い続けることになりかねません。
■皮膚科などによる外用薬の治療
皮膚科を受診すると、塩化アルミニウムが主な成分となっている制汗剤を処方されることがあります。
この塩化アルミニウムが主成分となっている制汗剤は、病院以外で普通に販売されている市販のものを購入して使用することもできます。 ですが、病院で処方してもらったもののほうが濃度は高いため、より十分な効果が期待できます。しかし、塩化アルミニウムは皮膚への刺激性が非常に強く、常用していると、皮膚が荒れるなどの副作用があります。また、塩化アルミニウムは顔や外陰部などのデリケートゾーンには使用することができません。
■イオントフォレーシス療法
イオントフォレーシス療法は、手汗を一時的に抑えることができる電気刺激療法です。
手汗のひどい手を水道水に浸して弱い電気を流すことで、エクリン腺などの汗腺から汗が出るのを抑えてくれます。ただこれはあくまで一時的なものであって、一生において定期的に治療を受け続けないと手汗の症状が再度出てきてしまう恐れがあります。 最初に効果が出るまでにも、数週間は同じ治療を繰返し行わなければなりません。かゆみや湿疹、ピリピリするなどの副作用が出てしまう心配もあります。
■胸腔鏡下交感神経切除術(ETS手術)
通常、全身麻酔で行う手術で、肋骨と肋骨の間を切開して穴を開け、そこから胸腔鏡を入れ、脊髄のそばの交感神経節を電気で焼いてしまう方法です。
比較的大掛かりな手術ですが、上手くいけば、半永久的な効果が得られます。しかし、神経を焼いてしまう治療であるだけに、様々なリスク、副作用、合併症があります。代表的なのは「代償性多汗症」があります。これは手術によって手の汗を抑えることはできたものの、今度は背中や胸元、太ももの裏側といった手以外の部位から、汗がたくさん出てきてしまうという症状です。「代償性多汗症」の他にも、場合によっては手汗が再発してしまうこともあります。
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