口角拳上術
キュっと上がった
可愛い口角で明るい表情に。
口角の上がった口元は明るい・上品・可愛いなど、人に自然と良い印象を与えます。一方、口角が下がると老けて見えたり、疲れて見えたり。さらには不機嫌な印象を与えてしまうかもしれません。
口角挙上術は口角付近の余分な皮膚の切除と、口角を上げる筋肉を短縮することで口角を持ち上げる施術です。
施術方法
※施術方法や施術の流れに関しましては、各院・各医師により異なります。予めご了承ください。
口角挙上術のデメリット
施術直後に異物感を感じる可能性。
施術直後は異物感を感じる可能性がありますが、時間の経過とともに和らいでいきます。
ドクターズボイス
人に暗い印象を与える下がった口角で悩んでいる人は、若い方にも多いようです。確かにキュっと口角の上がった口元は好印象を持たれることが多いです。
施術の流れ
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1. カウンセリング
手術を担当する医師がじっくりとカウンセリングを行います。
カウンセリングではご希望をうかがいます。 また、手術の流れや術後のアフターケアなどについても詳細に説明しますので、わからないことがあれば、何でもご質問ください。現在、内服しているお薬がある場合はこちらも確認ください。
手術前に中止すべき抗凝固薬、抗血小板薬、
薬を中止すべき手術について -
2. 麻酔クリームの塗布
手術前に、手術を行う部分に麻酔クリームを塗ります。
麻酔クリームは、化粧品のクリームに似た感触の麻酔薬です。局所麻酔を行う際の、注射器の針を刺す痛みをほとんどなくします。
手術内容や患者様の体質などによって、塗布する範囲や量を調整します。 -
3. デザイン
カウンセリングでヒアリングしたご希望を担当する医師と確認します。確認し、納得いただけましたら手術の準備を開始します。
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4. 局所麻酔
手術中に痛みを感じることがないように局所麻酔をします。
麻酔は注射で行いますが、事前に麻酔クリームを塗ってあるため注射針による痛みはごくわずかです。 -
5. 手術(約30分)
麻酔がかかったら手術を開始します。
手術では、上口唇端の余分な皮膚と、唇を上げる筋肉を少し切除して口角が上がりやすくします。手術にかかる時間は、30分程度です。
麻酔をかけているので手術の痛みは感じません。 -
6. アイシング
手術の後は、5~10分ほど手術部分をアイスノンで冷やします。冷やすことで手術をした部分の腫れを最小限に抑えられます。
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7. 手術後
そのまま歩いてお帰りいただけます。アイシング後も少し腫れているので、気になる方にはマスクをお渡しします。マスクをすれば外から腫れはまったくわかりません。
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8. 抜糸
手術日から約7日後に再び来院いただき、手術で縫合した部分の抜糸を行います。抜糸はほとんど痛くありません。
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9. アフターケア
手術後に腫れや痛みが気になる場合など、気になることがあれば、お電話などでお気軽にご相談ください。お話をうかがい、必要があるようでしたら、術後検診に来院いただきます。
施術料金
口角挙上術
¥385,000(税込) |
【銀座高須クリニック、名古屋、栄、大阪】
※ホームページ上で掲載されている価格は税込表示となっております。
※当院で行う治療行為は保険診療適応外の自由診療になります。
※インバウンドの方の施術料金は通常料金とは異なります。詳しくはお問い合わせ下さい。
リスク・副作用・合併症について
口角挙上術
よくあるご質問
- Q.切開した傷跡はどのようになりますか?傷跡が目立たないか心配です。
- A.口唇縁のラインに沿って丁寧に皮膚を縫合いたします。傷の赤みは薄茶色から白色に数ヶ月かけて改善します。時間の経過とともに傷跡は薄く目立たなくなります。
- Q.術後の経過を教えてください。
- A.手術後はむくみや腫れがあり、希望したものと違うと感じる場合もありますが、しばらくお待ちいただきますと、むくみや腫れが落ち着きます。
術後、1ヶ月程度は口角を動かしにくいと感じたり、傷部分につっぱりを感じますが時間の経過とともに落ち着きます。 - Q.下がった口角は上げたいですが、メスで切開するのは不安です。
- A.ヒアルロン酸注射で唇をアヒル口にして口角を上げたり、ボツリヌストキシン注射で口角を下げる筋肉を弱める施術など切らない施術もあります。カウンセリングで患者様の状態に合わせて医師がご提案いたします。
高須のこだわり
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手術後、注射後などの腫れを引かせる漢方薬「治打撲一方」について
高須 幹弥 医師
当院では、手術後や注射後などの腫れを早く引かせる漢方薬「治打撲一方(ヂダボクイッポウ)」を常備しております。
治打撲一方は、元来、その名が示すよう、打撲の治療に用いる内服薬であり、江戸時代中期の医者香川修庵によって考えられた薬です。
患部の血行をよくするとともに、腫れや痛みをやわらげる効果があります。
打撲以外にも、外科手術後の腫れや痛みに対しても一般的に使われており、美容整形の手術や注射などの後にも使用することができます。【治打撲一方の成分】
漢方薬は、自然の草や木からとった「生薬」の組み合わせでできています。
治打撲一方の構成生薬は下記の7種類です。
・桂皮(ケイヒ): クスノキ科カツラの木の樹皮を乾燥させたもの。薬効は、体を温め、痛みを止め、血行を改善する作用があります。
・川芎(センキュウ): セリ科センキュウの根茎を乾燥させたもの。薬効は、血液循環をよくし、痛みを止める作用があります。
・川骨(センコツ): スイレン科コウホネの根茎を乾燥させたもの。薬効は、血液循環と水分の循環をよくし、内出血を治す作用があります。
・甘草(カンゾウ): マメ科カンゾウの根を乾燥させたもの。薬効は、消化を整え、痛みを止める作用があります。
・大黄(ダイオウ): タデ科ダイオウの根茎を乾燥させたもの。薬効は、便通をよくし、血行を改善する作用があります。
・丁子(チョウジ): フトモモ科チョウジノキの蕾。薬効は、腹を温め、痛みを止める作用があります。
・撲樕(ボクソク): ブナ科クヌギの樹皮を乾燥させたもの。薬効は、皮膚の排膿を促す作用があります。桂皮と丁子は発散性の生薬で、患部の熱や痛みを発散して治します。
大黄と樸樕には収斂作用があり、熱や腫れを冷ます効果が期待できます。
そのほか、血液循環をよくする川芎、止血作用の川骨、緩和作用のある甘草などが配合されます。
これらの成分が一緒に働くことで、相乗作用があり、よりよい効果を発揮します。用法
通常、朝昼夕の3回、1包2.5gずつ、食前又は食間に経口服用します(1日3包内服するということです)。
主に手術後の腫れの強い間に内服します(手術後3日~2週間程度のことが多いです)。
手術、注射などの治療後に服用を希望される方に処方させていただきます。料金
1包 : ¥110(税込)【全院】
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内出血を早く引かせる薬「ケラスキンクリーム」
高須 幹弥 医師
高須クリニックでは、内出血を早く引かせる薬「ケラスキンクリーム」を常備しています。
主成分は、ラクトフェリンをナノ脂質(リポソーム)に封入したもので、皮膚に浸透しやすく、お肌に優しいクリームです。
ラクトフェリンとは、母乳・涙・汗・唾液などの分泌液に含まれる鉄結合性の糖タンパク質です。
内出血は、赤血球中のヘモグロビンに含まれる鉄の色が大きな素ですが、ラクトフェリンは鉄と結合して排出する作用(鉄キレート作用)が非常に強く、内出血の色を早く消す効果があります。
また、ラクトフェリンには抗炎症作用や、抗菌作用、抗酸化作用もあり、メタロプロテアーゼ(細胞外マトリックスを分解する酵素)に対するキレート作用もあります。
サイトカインの過剰な産生を抑制し、炎症部位における白血球の過剰な動員および活性化を阻害する状態になり、内出血の回復に効果が期待されます。
当院では、ヒアルロン酸やボツリヌストキシンなどの注射による治療の際、極細の注射針を使用し、細心の注意をはらい、治療しているため、内出血は起こりにくいのですが、体質などの理由により、稀に起こってしまうことはあります。
目元の手術やエイジングケア手術などでも内出血が生じてしまうことはあります。
内出血が生じてしまうと、通常、治まるまでに1週間程度かかり、長い場合は2週間程度かかってしまうこともあります。
その場合、ケラスキンクリームを用いることにより、早く内出血を引かせることができます。使用方法
1日2回、患部の皮膚に塗布し、指で優しくマッサージします。
1回につき約0.15ml使用しますが、部位によって適宜増減し、調整します。
薬を塗布し、皮膚に吸収された後、メイクをしていただくことができます。
手術後の縫合してある傷の部分にケラスキンを塗布することも可能です(抜糸する前の糸がついている傷に塗布することが可能ですが、糸がついている状態の傷にメイクすることは勧めていません)。料金
5ml : ¥2,200(税込)【全院】
術前・術後の注意事項・アフターケア
施術時間 | 約30分 |
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術後の通院 | 1回 |
術後の腫れ | 強い腫れは約7日(個人差あり) |
カウンセリング当日の治療 | 予約に空きがあれば可能 |
入院の必要性 | なし |
麻酔 | 局所麻酔 |
シャワー | 創部を激しくぬらさなければ、当日より可能 |
洗髪 | 創部を激しくぬらさなければ、当日より可能 |
メイク | 直後より可能 |
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術後のダウンタイムについて
手術は青色の細いナイロン糸で縫合し、だいたい7日後くらいに抜糸に来ていただきます。
手術直後は局所麻酔注射の影響などで強く腫れてタラコ唇のようになっていますが、腫れるのはあくまで手術した唇だけなので、マスクをすれば、完全に腫れを隠すことができます。
そのため、手術後2~3時間経過し、局所麻酔が切れれば、ほぼ普通に喋ったりお話しすることは可能なので、マスクをすれば、手術した当日でも、バレずに人に会うことは可能です。
激しい運動や肉体労働などをしなければ、マスクをして職場に出勤したり、学校に登校することは可能です。
人前にいるときにずっとマスクをして仕事をすることができない環境の人や、人前にいるときにずっとマスクをして学校生活をすごせない環境の人は、抜糸が済むまで仕事や学校を休むのが無難です。
この手術は、完全に腫れが引いて完成するのは、厳密にいうと3~6ヶ月程度かかるのですが、抜糸した頃には大きな腫れは引いていて、傷跡もほとんど分からなくなっており、初対面の人に会っても、手術したことがバレることはまずありません。
手術後2~3日の時点でも、大きな腫れは引いているのですが、至近距離で人に見られると、唇に糸がついているのが分かってしまいます。
そのため、抜糸するまでの間、仕事や学校を休むことができない人で、人前でずっとマスクをすることができない場合は、なるべく至近距離で口元を見られないようにしたければなりません(3m以上離れていれば分からない可能性が高いです)。
もちろん、手術したことが周りの人にバレてもいいという人の場合は、手術翌日にマスクなしで出勤したり登校しても大丈夫です。 -
術後の日常生活について
手術直後は局所麻酔注射の影響で、唇の感覚が鈍くなっており、動かしにくくもなっています。
そのため、手術後2~3時間くらいの間は、喋ったりお話しすることはできなくはないのですが、ちょっと喋りにくい状態になっています。
水やお茶を飲んでいただくこともできるのですが、唇の感覚が鈍く、動かしにくいので、こぼさないように気をつけて飲んでください。
また、局所麻酔が効いている間は、熱さを感じる感覚も鈍くなっているため、熱いお茶を飲むと、唇を火傷してしまうことがあるので、常温や冷たすぎないぬるめの水やお茶を飲むようにしてください。
局所麻酔の効き目が切れると、ほぼ普通に喋ったりお話しすることができます。
ただし、大きな口を開けて喋ったり、カラオケで歌ったりするのは傷跡に負担がかかるため、抜糸するまでの間は避けるのが無難です。
食事は、局所麻酔が切れたら普通にしていたただいて大丈夫です。
ただし、抜糸するまでの間は、傷に縫合糸が付いているし、傷もまだ不安定な状態にあるので、香辛料多く刺激の強い食べ物(キムチ、台湾ラーメンなど)を食べると傷口が強く傷んで負担がかかることがあるので、避けるのが無難です。
食事が終わった後は、傷跡や縫合糸に食べ物が付いて不潔にならないように、お水やお茶などで傷跡を含め、軽くすすいでください。
歯みがきは手術当日の麻酔が切れた後から可能ですが、傷跡を擦ったりして刺激しないように上手に磨いてください。
抜糸が終わった後は、ほぼ普通に喋ったりお話ししり、カラオケに行っていただいて大丈夫だし、食事や歯みがきもほぼ普通にしていたただいて大丈夫です。
ただし、手術後3~6ヶ月くらいまでの間は、傷跡がやや硬かったり、やや不安定な状態なので、大きな口を開けて傷跡に痛みや違和感を感じたら、自分の体と相談しながら、無理はしないようにしてください。
口紅は抜糸した翌日からしていたただいて大丈夫です。 -
術後の洗顔、シャンプーについて
口角拳上術は、口元の余分な皮膚・組織を切除し、細いナイロン糸で縫合して、約1週間後に抜糸をします。
手術当日、1日後(手術翌日)、2日後の3日間はなるべく傷跡を濡らさないようにしていただきます。洗顔する場合は、傷跡を濡らさないように、口元以外の部位を上手に洗ってください(洗顔料、洗顔フォーム、石鹸を使っていただいてかまいません)。かといって、絶対に傷跡を濡らしてはいけないとか、傷跡を濡らすと取り返しがつかないことになるというわけではありません。もし、傷跡が濡れてしまったら、綺麗なティッシュペーパーやタオルなどで軽く拭き取っていただけば大丈夫です。傷跡に洗顔フォームがついてしまったら、水で軽くすすぐか、濡れタオルなどで拭き取っていただけば大丈夫です。シャンプーで洗髪する場合も同じで、なるべく傷跡に泡がつかないように上手に洗ってください。傷跡に泡がついてしまっても、水で軽くすすぐか、濡れタオルなどで拭き取っていただけば大丈夫です。
手術をして3日後には、縫合した傷口はほとんどくっついているので、多少傷に水がついても大丈夫です。傷跡をゴシゴシ強く擦ったりしなければ、傷跡を含め、口元周囲を軽く洗っていただいても大丈夫です。洗顔した後も、洗髪した後も、傷跡に泡が残らないように、綺麗にすすいでください。
抜糸をした後は、傷跡を含め、ほとんど普通に口元を洗っていただいて大丈夫です(抜糸した翌日から傷跡を含め、口元周囲のメイク、化粧をしていただいて大丈夫です)。
ただし、手術して1ヶ月くらいは、傷跡に負担がかかるのは良くないので、強い力でゴシゴシ口元を擦るのはやめ、軽く指の腹で擦るくらいにしましょう。 -
術後の入浴について
高須 幹弥 医師
切開する手術であるため、術後早期に身体が温まると、血流が良くなり過ぎて、腫れが強く出ることがあります。特に手術を受けて24時間の間は、血流が良くなると、傷口から出血してくることもあるので、注意が必要です。
そのため、手術を受けた当日の夜は、湯船に浸からず、軽く首から下にシャワーを浴びるくらいにしておくのが無難です。どうしても湯船に浸かりたい場合は、身体が温まらない程度のぬるま湯にし、首から下あるいは下半身浴で、短時間(1~3分程度)に済ませるのが無難です。
手術後1日目(手術翌日)になると、血流が良くなることによって傷口から出血するリスクは低くなりますが、それでも血流が良くなれば腫れが強く出てしまうことがあるので、やはり、手術後2日目くらいまでの間は、手術当日と同じように、首から下のシャワーだけにするか短時間のぬるま湯の首から下入浴か下半身浴にするのが良いです。
手術後3日目くらいになると、腫れが引き始め、血流が良くなることによって更に腫れるリスクは低くなりますが、それでも極端に身体が温まって血流が良くなれば腫れが強く出てくることはあるので、やはり、ぬるま湯での首から下入浴か下半身浴程度にし、熱いお湯に浸かるのは手術後6日目くらいまではやめましょう。
手術後7日目にもなると、血流が良くなることにより更に腫れが強く出ることはまずないので、もう普通に入浴していただいて大丈夫です。
サウナや岩盤浴に関しても、手術後7日目からある程度可能ではありますが、あまりにも身体が温まり過ぎると、痛みや腫れが強くなることがあるので、異常を感じるようでしたら、無理しないで中止してください。
手術後28日目以降になると、創部はかなり落ち着いているため、普段通りにサウナ浴や岩盤浴をしても問題ない可能性が高いですが、やはり、創部に異常を感じるようでしたら無理をしないでください。 -
術後の運動について
高須 幹弥 医師
切開する手術であるため、術後早期に激しい運動をすると、血流が良くなりすぎて、腫れが強く出ることがあります。
特に手術後24時間の間は、身体が温まって血流が良くなることによって腫れが強く出やすいため、必要以上に身体を動かさないようにしましょう。
手術後1日目(手術翌日)から手術後3日目くらいまでの間は、家から駅まで歩いたり、コンビニに買い物に行くくらいのことは問題がない可能性が高いですが、無理して必要以上に身体を動かすと、血流が良くなることによって腫れが強く出ることがあるので、やめてください。
手術後4日目~6日目くらいになると、血流が良くなることによって腫れが強く出るリスクは低くなりますが、それでも念のために、積極的に運動するのはやめておいたほうが無難です。
手術後7日目以降になると、ウォーキング、ジョギング、エアロビクス、筋力トレーニングなどの運動は徐々に始めていっても大丈夫ですが、身体を動かすことによって、創部に痛みを感じたり、違和感を感じるようでしたら、無理をせず、運動を中止してください。
手術後14日目以降になると、かなり創部の状態は落ち着いているため、激しい筋力トレーニングやエアロビクスをしたり、プールで激しく泳いだりしても問題がないことが多いですが、それでも創部に痛みを感じたり違和感を感じるならば、無理をしないでください。
手術後28日目以降になると、更に創部の状態は落ち着いているため、激しい運動をしても創部に異常を感じることはほとんどないことが多いです。 -
術後のエステ・自宅で行う顔のマッサージの注意点
高須 幹弥 医師
口の周囲(特に手術部位)は、1ヶ月マッサージしないようにしてください。
口の周囲以外の、頬、顎、フェイスラインなどの部位は、手術当日からしていただいても大丈夫です。
リスク・副作用・合併症について
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手術後に処方する抗生剤や痛み止めなどの内服薬のアレルギーの可能性について
高須クリニックでは、手術後に、抗生剤や痛み止めなどの内服薬を処方させていただいています。
非常に稀にですが、これらの内服薬を飲むとアレルギーを起こす方がいらっしゃいます。
もし、これらの内服薬を飲んだ後に、発疹(薬疹)、顔面浮腫(顔が強く腫れて浮腫んだ状態になります)喘息様症状、呼吸困難などの症状が現れたら、それらの薬の内服は中止していただく必要があります。
そのことは手術後に患者様にお伝えするようにしているのですが、時々、患者の自己判断で、アレルギー症状が出ても、「薬を飲まないと不安だから」という理由で内服を継続されてしまう方がいらっしゃいます。
その場合、非常に危険なので、アレルギー症状が出た場合は、必ず処方された薬を中断してください。
以下に処方する薬について詳しく説明させていただきます。
〈痛み止めについて〉
痛み止めに関しては、ロキソプロフェンNaの内服薬(ロキソプロフェン錠)やボルタレン座薬を処方することが多いですが、アスピリン喘息の方や、過去にNSAIDsでアレルギーが出たことのある方が、ロキソプロフェン錠やボルタレン座薬を使用すると、喘息症状やアレルギー症状が出る可能性があります。
そのため、そのような方には、ロキソプロフェン錠やボルタレン座薬は処方せず、代わりにカロナール錠(アセトアミノフェン)を処方させていただくことがあります。
カロナール錠は、15歳未満の患者様で手術後に痛み止めが必要な場合に、担当の医師の裁量でお出しさせていただくこともあります(インフルエンザ脳症、ライ症候群予防のため)。
カロナール錠(アセトアミノフェン)は、ロキソプロフェンやボルタレンなどのNSAIDsとは異なる種類の非ピリン系の内服薬です。
ロキソプロフェンよりも穏やかな作用であり、炎症を抑える作用が弱く、鎮痛作用、解熱作用も比較的弱いですが、NSAIDsでアレルギー症状が出る人に対しては、比較的安全性が高いです。
〈抗生剤について〉
高須クリニックでは、術後の抗生剤に、フロモックスなどのセフェム系抗生剤、アモキシシリン、アモペニキシンなどのペニシリン系抗生剤を投与することが多いです。
これらの薬でアレルギーがでたことがある人は、テトラサイクリン系のミノマイシン、ミノトーワなどに替えることがあります。
このように、過去に抗生剤で薬疹や粘膜浮腫、顔面浮腫などのアレルギー症状がでたことがある人は、抗生剤の種類を替えて処方することができますが、何の薬でアレルギーが出たかわからない人や、薬を替えても抗生剤を飲みたくない人は、無理して飲む必要はないので、その場合は抗生剤は処方致しません。
〈何故、手術後に抗生剤を飲まなくても大丈夫なのか?〉
高須クリニックでは、昔から、手術後に抗生剤(抗生物質)の内服薬(飲み薬)を処方しています。
二重まぶた埋没法、切開法、目頭切開などの目元の手術、シリコンプロテーゼ、小鼻縮小などの鼻の手術、顎のシリコンプロテーゼ、フェイスリフト、豊胸手術など、ほとんどの手術で術後に3~5日間程度抗生剤を処方しています。
手術中、手術後に抗生剤を投与するのは、「術中感染、術後感染の予防投与」といい、術後に創部に感染症が起こらないようにするためのものとされ、日本では昔から様々な手術で投与されてきました。
外科、心臓外科、整形外科、形成外科、耳鼻科などの科でも、手術後に抗生剤の点滴を何日間もしたり、内服薬の投与もすることが多いです。
昔からこれだけ色々な科で、手術後にたくさんの抗生剤が投与されていると、
「手術後の感染症を予防するための抗生剤投与は重要なことなんだなあ」
と思う人が多いと思いますが、実際には、美容外科や形成外科の手術に関して、「手術後に抗生剤を投与すると感染症が予防できる」というエビデンスはありません。
要するに、「手術後に抗生剤を投与すると、手術後に抗生剤を投与しなかった場合に比べて、感染症の発生率に有意差があった」という明らかなデータはないということです。
では何故、日本では昔からこんなにもたくさん手術後に抗生剤が投与されていたかというと、それは健康保険の仕組みと、病院と製薬会社のしがらみによるからです。
健康保険で診察、治療する場合、一部の例外を除くと、治療をすればするだけ保険点数は加算され、病院の収益になります。
患者さんが軽い風邪で来院されても、解熱剤、咳止め、去痰剤、抗生剤などの薬をたくさん処方することによって利益をあげます。
本来、ウィルス性の風邪に抗生剤は無効なのですが、「細菌の二次感染の予防のための予防投与」という建前で処方します。
手術をした後も、「術後感染の予防」という建前で、抗生剤の点滴や内服薬の投与を長期間行い、保険点数を増やし、利益をあげます。
しかし、必要のない薬であっても、医学的知識の乏しい患者様にとっては、どの薬が必要でどの薬が必要でないなんてことはわからないし、医者が必要と言えば必要なんだと思ってしまいます。
現在、世界では、術後に抗生剤を投与することによって感染症を予防できるというエビデンスがないことから、「抗生剤を投与する場合は手術から24時間以内が望ましい」という指針がメジャーであり、整形外科の人工関節の手術や心臓外科の手術などの感染ハイリスクの手術でのみ24時間以内までに抗生剤を投与し、それ以降は投与しないのが主流です。
〈抗生剤には様々な副作用、リスクがある〉
保険診療で、医者が患者様に抗生剤を必要以上にたくさん処方しても、患者様は医学の知識が乏しいため、何も文句は言いません。
中には、「たくさん薬を出してくれた。医者に大切にされてるのでありがたい」と喜んでしまう患者様もいらっしゃいます。
むしろ、軽い風邪で受診した患者様に対して医者が、「解熱剤も抗生剤も必要ないのでお出ししません」「水分をしっかり摂ってお家で安静にしてるだけで治りますよ」と言って、診察だけして何も薬を出さないと、「あそこの医者は何も薬を出してくれなかった!」と怒ってしまう患者様もいらっしゃいます。
しかし、抗生剤には様々なリスク、副作用があります。
どんな抗生剤でも、体質によっては必ずアレルギーがでる可能性があり、全身に薬疹がでたり、口の中や気道の粘膜が腫れて、呼吸困難になったり、アナフィラキシーショックで死亡する可能性もあります。
抗生剤の内服をすることにより、胃の粘膜が荒れて、胃炎になることもあります。
抗生剤によって、腸の中の腸内細菌が死んでしまい、悪玉菌が増えることにより、お腹の調子が悪くなって、下痢をしたり、便秘になることがあります。
抗生剤によって、皮膚の常在菌が死んでしまい、代わりに他の微生物が増えることにより肌が荒れたり、ニキビができたり、真菌症になって、カンジダ症やインキンタムシになることもあります。
抗生剤を長期間投与し続けることにより、身体の中で抗生剤の効かない耐性菌が増えてしまい、将来、何らかの感染症を起こし、本当に抗生剤治療が必要になったときに、抗生剤が効かない身体になっていることもあります。
健康保険で必要のない抗生剤を投与しても、患者様にとっては百害あって一利なしであり、得をするのは病院と製薬会社だけです。
とはいえ、日本には薬神話というものがあり、患者様が病院に行けば、医者が薬を出してくれるのが習慣であり、薬を出さないで正しいことをする医者が少数派になってしまうのが現状です。
医者や看護師などの医療従事者達も、常に勉強して新しい知識を頭に入れ、何が正しくて何が間違っているか理屈でものを考える頭の人は、必要でない抗生剤を処方しないことを理解しますが、理屈でものを考えないで、昔から習慣的にやっていることや周りの人達がやっていることが正しいとだけ考えている頭の人は、未だに術後の抗生剤投与は絶対に必要だと考えています。
もし、美容整形手術の術後の抗生剤を処方しないと、患者様によっては、
「なんでここのクリニックでは術後に抗生剤を出してくれないのですか!?」
「○○クリニックで手術したときは術後に抗生剤を出してくれたのに、なんでここのクリニックでは出してくれないのですか!?」
「術後に抗生剤も出さないなんて、酷い扱いですね!」
と、怒ってしまう患者も多くいらっしゃると思います。
そのため、高須クリニックでは術後に最低限の抗生剤を処方しておりますが、もしも抗生剤を飲むことを望まない患者様がいらっしゃれば、医師にお伝えください。
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仕上がりにわずかな左右差が生じる可能性について
口角拳上術のリスク、副作用に、仕上がりにわずかな左右差が生じる可能性というものがあります。
そもそも、人間の顔は必ず左右非対称にできています。
唇も必ず非対称にできています。
土台の骨格には必ず非対称、歪み、曲がりがあり、それにより、口角の付いている位置、口角の高さ、口角の上がり具合、唇の筋肉の発達具合、唇の粘膜のボリュームなどにも多少の左右差があります。
そのため、仮に、完璧に左右対称にデザインし、完璧に左右対称の手術を行ったとしても、元の口元の土台の非対称があるため、必ずわずかな非対称は生じてしまうことになります。
また、手術というのはあくまで、生身の人間の体を生身の人間の手で扱う行為です。
コンピューターで絵を描くように、完璧に左右対称に仕上げることは現実的、物理的に不可能です。
我々高須クリニックのドクターは、なるべく左右差が出ないようには最大限の努力はさせていただきますが、上記の理由から、必ずわずかな非対称は生じることになり、コンピューターグラフィックスのような完全なシンメトリーにすることは不可能です。
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仕上がりが完璧に自分の理想の形にならないことがある可能性について
口角拳上術のリスク、副作用に、仕上がりが完璧に自分の理想の形にならないことがある可能性というものがあります。
口角拳上術を希望される患者様の中には、唇の厚さ、形などのデザインを非常に細かく要望される方がいらっしゃいます。
中には、憧れの芸能人などの顔の写真を見せて、「この人と同じような口元にしたい」などのようにおっしゃり、他人と全く同じ口元にしようと希望される方もいらっしゃいます。
しかし、手術というのはあくまで、生身の人間の体を生身の人間の手で扱う行為です。
コンピューターで絵を描くように、何でも自由自在に形を変えることは現実的、物理的に不可能です。
また、口元の構造は、人によって千差万別であり、口元の形、口元の出具合、口元の皮膚の厚み、口元の脂肪のつき具合、骨格、歯並びなど必ず解剖学的な個人差があります。
土台が違うのに、表面的に口角拳上術をしても、他人と全く同じ口元を作ることは、やはり現実的、物理的に不可能です。
我々高須クリニックのドクターは、なるべく患者様の希望の形に近づくようには最大限の努力はさせていただきますが、上記の理由から、患者様が非常に細かいデザインを要望される場合、完璧にその通りに仕上げるのは不可能である場合が多いです。
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