顔(頬、フェイスライン、顎下)の脂肪吸引 キャプチャ(写真)解説。
~高須幹弥の術式の場合~
この患者様の顔の脂肪吸引をします。
顔全体に皮下脂肪がたくさんついているのですが、特に、頬、フェイスライン、顎下にたくさんついています。
脂肪吸引する部分に油性マジックでデザインします。
皮下脂肪の多い部分を中心に、山の等高線を書くようにデザインします。
今回の手術は全身麻酔で行います。
顔の脂肪吸引は局所麻酔だけでも十分行うことができるため、局所麻酔で行うことが多いのですが、今回は患者様が全身麻酔での手術を希望されたため、全身麻酔で行うことになりました。
最初に、吸引カニューレを挿入する部分の皮膚に局所麻酔注射をします。
全身麻酔がかかっているので、痛みは全くありません。
その後、脂肪吸引する部分全体にチュームセント液を皮下脂肪層に注入します。
そして、チュームセント液を満遍なく皮下脂肪層に行き渡らせます。
チュームセント液は、薄めた局所麻酔(リドカイン)、血管収縮剤(エピネフリン)、PH緩衝液(メイロン)、生理食塩水を混合したものです。
チュームセントを用いた脂肪吸引はウェットメソッドと呼ばれ、従来のドライメソッドの脂肪吸引と比較すると、手術中の出血がほとんどなく、よりたくさんの脂肪を吸引することができます。
また、手術後の腫れや内出血も少なく、痛みも少ないというメリットがあります。
高須クリニックの脂肪吸引は、全例チュームセントを用いたウェットメソッドで行っています。
全体的にチュームセント液を充満させていきます。
局所麻酔注射とチュームセントの注入が終わりました。
チュームセント液がしっかりと皮下脂肪層に行き渡りました。
チュームセント液の中の血管収縮剤が効き、皮膚の表面が白くなっているのがわかります。
次に、カニューレを挿入する部分の皮膚に、尖刃のメスで2~3mm程度の小さな切開をします。
耳たぶの下からカニューレを挿入するので、この部位に小さな切開をします。
この部位の傷跡は、術後ほとんど目立たなくなります。
顎下の部分にも同じようにカニューレを挿入するための小さな切開をします。
カニューレを挿入し、脂肪吸引を始めていきます。
脂肪吸引のカニューレは、直径1.6mmや2.0mmのものを使用しています。
脂肪吸引カニューレは、他に、3mm、4mm、5mm、6mmなどのものもありますが、私に関しては、顔の脂肪吸引はいつも最も細い1.6mmや2.0mmのものを使用しています。
細いカニューレのほうが、時間はかかりますが、より細かく丁寧に皮下脂肪をすることができ、取りむらが生じたり、皮膚の表面が凸凹することなく、スムースに吸引することができるからです。
また、細いカニューレを用いるほうが、傷跡も短くてすみ、より綺麗に目立たなくなります。
最初にフェイスラインの皮下脂肪を吸引します。
この部分の余分な皮下脂肪を吸引することにより、フェイスラインがシャープになり、綺麗な輪郭になります。
また、フェイスラインのたるみの皮下脂肪を吸引することにより、皮膚が引き締まり、たるみの改善効果もあります。
続けて、頬の脂肪を吸引します。
この部分は、あまり脂肪を取りすぎると、頬が痩せこけてしまうので、取りすぎないようにすることが重要です。
脂肪を取りすぎて頬が痩せこけると、老けた印象、窶れた印象になり、ムンクの叫びのようになってしまいます。
続けて、顎下の余分な皮下脂肪を吸引します。
この部分の皮下脂肪は、二重顎の原因になる脂肪なので、この部分の皮下脂肪をしっかり取ることにより、二重顎の状態がある程度改善します。
反対側も同じように吸引していきます。
色々な部位から色々な方向でカニューレを挿入し、満遍なく吸引することが大事です。
この、色々な部位から色々な方向で吸引する方法はクリスクロス法と呼ばれ、クリスクロス法で脂肪吸引をすることにより、よりたくさんの皮下脂肪を満遍なくなだらかに吸引することが可能です。
高須クリニックではこのクリスクロス法を重視して脂肪吸引を行っています。
脂肪吸引が終わりました。
チュームセント液などの影響で腫れていますが、局所麻酔注射後のときと比べ、皮下脂肪が減ったことにより、顔が一回り小さくなっているのがわかります。
脂肪吸引全般にいえることなのですが、どこの部位の脂肪吸引も皮下脂肪を取りすぎないことが重要です。
無理して皮下脂肪を取り過ぎてしまうと、皮膚と筋膜が直接癒着し、皮下脂肪が全くないゴツゴツした軟らかさのない感触の身体になってしまいます。
また、部分的に皮膚と筋膜が癒着し、表面が凸凹になったり、脂肪を吸引した部位としていない部位の境目が段差になったりしてしまいます。
そのようにして生じてしまった凸凹や段差は、場合によっては元に戻したり修正したりできなくなってしまうこともあります。
そのため、高須クリニックの脂肪吸引は、無理して皮下脂肪を取りすぎることなく、皮膚と筋膜の間に、薄く一層皮下脂肪を残すようにしています。
全身麻酔から覚め、起き上がっていただきました。
腫れていますが、腫れが引くと一回り顔が小さくなります。
大きな腫れは1週間程度でだいぶ引きますが、完全に腫れが引いて完成するのはだいたい半年後になります。
今回解説した施術の動画一覧
頬、フェイスライン、二重顎の脂肪吸引をして小顔になった症例写真
- Before
- After(6ヶ月後)
- Before
- After(6ヶ月後)
- Before
- After(6ヶ月後)
担当医からのコメント
高須幹弥 医師
20代女性の患者様で、小顔にしたいというご要望で来院されました。
診察させていただいたところ、やや頬骨が横に張っていて、顎もやや長い骨格をしていました。
また、顔全体に皮下脂肪がついていて、特に頬、フェイスライン、顎下に脂肪の厚みがあり、顎を引くと二重顎になる状態でした。
まずは脂肪を除去し、二重顎も改善させたいというご希望でしたので、脂肪吸引をすることになりました。
脂肪吸引はウェットメソッドに準じてチュームセントテクニックを用いて行いました。
左右の耳たぶの付け根と首のサイドに3mm程度の小さい切開をし、1.6mmのマイクロカニューレでマルチプルサクションしました。
トータルで約120ccの純粋な皮下脂肪を吸引することができました。
術後は、フェイスラインがシャープにになって、全体的に小顔になりました。
また、顎下の皮下脂肪が減ったため、顎を引いても二重顎になりにくくなりました。
この患者様くらい顔に大量の皮下脂肪がついている場合、脂肪吸引をご提案することが多いです。
腫れにくい小顔専用脂肪溶解注射メソシェイプフェイス小顔専用高濃度脂肪溶解メソカクテルで同じ結果を出すことも可能ですが、15~20回くらい行う必要があります。
施術料金
脂肪吸引(頬、あご)
両頬 | ¥308,000~¥462,000(税込) |
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あご | ¥308,000~¥462,000(税込) |
【銀座高須クリニック、横浜、名古屋、大阪】
リスク・副作用・合併症について
脂肪吸引(頬、あご)
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