美容整形について

目の下にPRP(多血小板血漿)やセルリバイブジータを注射すると凸凹になるリスクが高い?

よく、他院で目の下にPRP、WPRP、セルリバイブジータなどを注射されて、凸凹になったり、しこりが残ったりして、修正目的で来院される患者様がいらっしゃいます。PRP、WPRP、セルリバイブジータなどは、患者様から採血し、血液を円心分離にかけ、多血小板血漿を作り、それを皮膚に注射するという治療です。「自分の体から採取した成分を使うので安心」という謳い文句で、それをやりたがる人は多いです。

しかし、それらの治療は、正しい使い方をすればそれなりの効果が得られますが、間違った使い方をすると凸凹になったり、しこりが残ったりするリスクがあります。特に目の下への注射は要注意で、凸凹になったり、しこりが残ってしまうことが非常に多いです。

PRP、WPRP、セルリバイブジータなどは、注射したあと、数ヶ月程度で完全に元に戻ることもありますが、コラーゲン線維が永久に残り、それがしこりになって永久に残ることもあります。特に、グロースファクター(成長因子)(成長因子、bFGF、フィブラストスプレー)成長因子、bFGF、フィブラストスプレーを一緒に注射した場合は、凸凹になったり、しこりが残るリスクが高いです。

運悪く目の下が凸凹になったり、しこりが残ってしまった場合は、残念ながら、しこりを除去し完全に元に戻すことはできません。手術でとることもできないし、しこりを溶かす注射などもありません。その場合は、ウルセラシステム焦点式(ハイフ)超音波システムサーマクールアイFLX目もと専用RF高周波エネルギーシステムなどを目の下に照射して皮膚の張りを出したり、窪んでいる部位に少量のヒアルロン酸を注射したりして、姑息的に治療するしかありません。

そもそも、PRP、WPRP、セルリバイブジータなどの治療は、治療後、かなり腫れるわりには、それほど大きな効果はなく、凸凹になるリスクも高いため、高須クリニックでエイジングケア治療の第一選択にすることはほとんどなく、目の下には注射しないようにしています。

切らないエイジングケア治療がご希望の場合は、PRP、WPRP、セルリバイブジータよりも、長期持続型ヒアルロン酸などの注射系治療、イタリアンリフト吸収糸を使った頬のたるみ治療などの糸のリフトアップ治療、ウルセラシステム焦点式(ハイフ)超音波システムなどの照射系治療のほうが腫れが少なくてリスクも低く、患者様の満足度が高いです。

この記事の監修医情報
平成11年
  1. 藤田医科大学医学部卒業
平成11年
~平成13年
  1. 藤田医科大学麻酔救急科に勤務
  2. 麻酔科標榜医取得
平成13年
  1. 藤田医科大学大学院入学。
    形成外科入局。高須クリニック勤務
平成14年
  1. 群馬県立がんセンター頭頚部外科勤務
平成15年
  1. Ivo Pitanguy Institute Postgraduate Course (Brazil) 研修
平成17年
  1. 単一植毛手術の研究にて医学博士取得
平成19年
  1. 日本形成外科学会専門医取得
  2. 高須クリニック名古屋院院長

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