顔の施術について
眼瞼下垂手術で挙筋腱膜を瞼板に縫合固定する糸は吸収糸でやるのか非吸収糸でやるのか?
よくメールのお問い合わせなどで、「高須クリニックの眼瞼下垂手術は、挙筋腱膜を瞼板に固定する糸は吸収糸を使いますか?それとも非吸収糸を使いますか?」と御質問いただきます。
眼瞼下垂手術で挙筋腱膜を瞼板に固定する際は、基本的に非吸収糸を使うのが世界的な主流なので、高須クリニックのドクター達は原則として非吸収糸であるナイロン糸やポリプロピレン糸を使用しています。何故、非吸収糸を使用するのが世界的な主流なのかというと、やはり、吸収糸で固定した場合、糸が吸収される過程で挙筋腱膜が瞼板から外れてしまい、眼瞼下垂が再発することが危惧されるからです。この様な質問をする人は、恐らく、まぶたの中に異物が残ることに抵抗があるのだと思います。
使用している縫合用糸
しかし、挙筋腱膜を瞼板に縫合固定する糸は、まぶたの皮膚の表面よりかなり深い位置にあるため、その糸によって支障がでることはまずありません。まぶたの皮膚の表面に透けて見えたり、ボコボコしたり、まぶたの裏に出てきたりすることもまずありません。そのため、患者様から特別な御要望がない限り、私は非吸収糸であるポリプロピレン糸を使用します。ポリプロピレン糸は強度があり、ほどけにくいです。また、針が丸針であるため瞼板を傷つけにくく、手術がやり易いので、私は好んで使っています。
しかし、患者様の中には心理的に、どうしてもまぶたの中に異物が残ることに抵抗があり、吸収糸でやってほしいという方がいらっしゃいます。そのような場合は、私に関しては吸収糸でさせていただくことがあります。私は眼瞼下垂手術をする際、タッキングではなく、挙筋腱膜を瞼板に前転させ、縫合固定するようにしているので、縫合固定して、糸が吸収されても、挙筋腱膜は眼瞼に癒着していると考えられるからです。
私が吸収糸で眼瞼下垂手術をして、2年以上経過をフォローできている患者様は20人以上いらっしゃいますが、下垂が再発している方は1人もいらっしゃいません。ただし、私としてはポリプロピレン糸を使用するほうが手術がやり易いため、できれば自分の実力が100%発揮できるよう、吸収糸ではなく、ポリプロピレン糸で手術をさせていただきたいと思っています。
上まぶたの皮膚を切開し、緩んでいる眼瞼挙筋を瞼板に縫いつけます
平成11年 |
|
---|---|
平成11年 ~平成13年 |
|
平成13年 |
|
平成14年 |
|
平成15年 |
|
平成17年 |
|
平成19年 |
|
このコラムを見た方は、以下のコラムも見ています
※施術方法や施術の流れに関しましては、各院・各医師により異なります。予めご了承ください。
※ホームページ上で掲載されている価格は税込表示となっております。
※当院で行う治療行為は保険診療適応外の自由診療になります。
※インバウンドの方の施術料金は通常料金とは異なります。詳しくはお問い合わせ下さい。
当サイトは高須クリニック在籍医師の監修のもとで掲載しております。
担当医からのコメント
⾼須 幹弥 医師
20代女性の患者様で、分厚くて眠たそうな細い目を気にされていました。
診察させていただいたところ、まぶたの皮膚が厚く、脂肪もたくさんついていました。
まぶたの開きが悪く、一重まぶたであるため、普通に目を開けた状態で黒目が3~4割程度しか出ておらず、余計に目が細く見えていました。
眼瞼下垂手術をして、まぶたの開きを良くし、同時に二重を作ることになりました。
二重まぶた全切開法に準じ、新しく作る二重のラインに沿って皮膚を切開し、上眼瞼挙筋の挙筋腱膜を瞼板に前転固定し、短縮しました。
開きすぎて、ビックリした目やキツい目にならないように、普通に目を開けた状態で、黒目が7~8割程度出るように調節しました。
二重の幅は、広くし過ぎると、二重のラインの下の皮膚が睫毛の生え際に被さり、その分まぶたの開きが悪くなってしまうため、目を開けた状態でわずかに二重の幅が見える程度の二重を作りました。
日本人特有の蒙古襞が平均的に張っており、広すぎない自然な幅の二重を作ったため、二重のラインが蒙古襞の上を乗り越えず、蒙古襞の中に入り込んだため、必然的に末広型の二重になりました。
目が窪まない程度に眼窩内脂肪とROOFを切除しました。
皮膚は切除しませんでした。
術後は、分厚かったまぶたが程よく薄くなって、まぶたの開きが良くなった上に、自然な二重まぶたになりました。
眼瞼下垂(デカ目整形)
【全院】
眼瞼下垂(デカ目整形)