顔の施術について
眼瞼下垂手術をして、まぶたが開き過ぎてビックリ目や上三白眼やキツい目になることはあるのか?
眼瞼下垂手術希望の患者様のカウンセリングをしているとよく、「眼瞼下垂手術をするとまぶたが開き過ぎてビックリ目になったりキツい目になることがあるってネットに書いてあったのですが、本当ですか?」「眼瞼下垂手術をすると黒目の上の白目が見えてしまい、上三白眼になることがあるって友達に聞いたのですが、本当ですか?」などとご質問いただきます。
私の答えは、「通常、眼瞼下垂手術は、患者様のご希望に合わせて、普通に目を開けた状態で黒目が7~9割程度見えるようにすることが多いです。正しく手術が行われれば、ビックリ目になったりキツい目になったり上三白眼になることはありません。」です。
普通に目を開けた状態で黒目が100%見えていると、ビックリ目やキツい目になることが多いです。100%超見えていると、黒目の上の白目が見えて、上三白眼になってしまい、かなりのビックリ目になってしまいます。普通に目を開けて黒目が90%程度見えている人でも、目力を入れてぐっと目を開くと、黒目の上の白目が見えて、上三白眼になる場合もあります。そのため、眼瞼下垂手術希望の患者で、ビックリ目、キツい目、上三白眼になりたくない方は、普通に目を開けて黒目が7~8割程度見えるようにすることをおすすめします。
ただし、最近の若い患者様の中には、「黒目が100%見えるようにしてほしい」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
また、「大きめのカラコンをした状態で、黒目が90%見えるようにしてほしい」とおっしゃる方もいらっしゃいます。大きめのカラコンをして黒目が90%見える状態だと、カラコンを外した状態で黒目が100%超見えることになるので、カラコンを外した状態は上三白眼になり、ビックリ目やかなりキツい目になってしまいます。そのため、カラコンをした状態で黒目が90%見えるような目にする場合は、カラコンを外した顔を捨てる覚悟が必要であり、人に会うときは常にカラコンをして会わなければならなくなります。
また、黒目が100%あるいは100%超見える目は、人によっては手術で作れないことがあります。挙筋機能(まぶたを開ける力)が生まれつき弱い人は、眼瞼下垂手術で挙筋を前転・短縮をさせて、元の目よりは開くようになっても、100%までは黒目を出せないことがあるのです。また、挙筋機能が弱い人に無理やり黒目をたくさん見えるようにしようとすると、短縮し過ぎた眼瞼挙筋がつっぱり、完全に目が閉じれなくなってしまうことがあるので、無理をせず、その人に合った量を短縮させることが大切です。
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担当医からのコメント
⾼須 幹弥 医師
20代女性の患者様で、分厚くて眠たそうな細い目を気にされていました。
診察させていただいたところ、まぶたの皮膚が厚く、脂肪もたくさんついていました。
まぶたの開きが悪く、一重まぶたであるため、普通に目を開けた状態で黒目が3~4割程度しか出ておらず、余計に目が細く見えていました。
眼瞼下垂手術をして、まぶたの開きを良くし、同時に二重を作ることになりました。
二重まぶた全切開法に準じ、新しく作る二重のラインに沿って皮膚を切開し、上眼瞼挙筋の挙筋腱膜を瞼板に前転固定し、短縮しました。
開きすぎて、ビックリした目やキツい目にならないように、普通に目を開けた状態で、黒目が7~8割程度出るように調節しました。
二重の幅は、広くし過ぎると、二重のラインの下の皮膚が睫毛の生え際に被さり、その分まぶたの開きが悪くなってしまうため、目を開けた状態でわずかに二重の幅が見える程度の二重を作りました。
日本人特有の蒙古襞が平均的に張っており、広すぎない自然な幅の二重を作ったため、二重のラインが蒙古襞の上を乗り越えず、蒙古襞の中に入り込んだため、必然的に末広型の二重になりました。
目が窪まない程度に眼窩内脂肪とROOFを切除しました。
皮膚は切除しませんでした。
術後は、分厚かったまぶたが程よく薄くなって、まぶたの開きが良くなった上に、自然な二重まぶたになりました。
眼瞼下垂(デカ目整形)
【全院】
眼瞼下垂(デカ目整形)