顔の施術について

二重まぶた切開法術後の目を閉じたときの傷の窪みに対して脂肪移植で修正手術するのは効果あるのか?

他院で二重まぶた全切開法や部分切開法をした人や、厚いまぶたに無理して幅広い二重を切開法で作って、目を閉じた状態で傷が窪んで目立っている人が、修正手術希望でいらした場合によく、「目を閉じた状態で傷が窪んでいるのを治したいのですが、よその美容外科クリニックにカウンセリングに行ったら、そこの先生は脂肪移植で修正するのがいいといっていました。先生はどう思われますか?」「ネットで色々検索していたら、二重まぶた切開法の後の目を閉じた状態で傷が食い込んで窪んでいるのを治す修正手術に、窪んでいる部分に脂肪を注入して平らにする手術があるということを知りました。先生はこの手術をどう思われますか?」などとご質問いただきます。

私の答えは、「二重まぶた切開法の後の傷の窪みに対して脂肪注入や脂肪移植をする修正手術は結果がよくないので、私はおすすめしません」「傷の食い込みや窪みに対しては、シンプルに窪んでいる部分の皮膚を切除して丁寧に縫合する手術や、皮膚を切除して幅を狭くする手術をおすすめします」です。

脂肪注入や脂肪移植は、脂肪がそのまま綺麗に生着して、そこに残るとは限らず、不均一に生着することがあります。上まぶたのような皮膚の薄いところの、癒着して傷が食い込んで窪んでいるような部位には、綺麗に生着する可能性は低く、むしろ不均一に生着して、凸凹になり、かえって汚くなるリスクが高いです。脂肪が不均一に生着した場合、更にそれを修正して綺麗にするのは、困難を極めます。

本来、脂肪注入や脂肪移植という手術は、頬やコメカミなどの窪みを比較的大雑把に膨らませてボリュームを出すのにはむいていますが、まぶたの傷の窪みなどのような繊細で微妙な修正手術にはむいていません。

私の外来に、他院で二重まぶた切開法術後の傷の窪みに対して脂肪移植や脂肪注入を受けた後の患者様がときどきいらっしゃいますが、ほとんど変わっていない人や、余計に悪くなった人はいらっしゃいますが、良くなったという人は見たことがありません。中には脂肪注入や脂肪移植で傷の窪みが良くなった人もいるのかもしれませんが、非常にリスクの高い手術であるし、他にもっと良い方法があるので、私個人の意見としてはおすすめしません。

他院で切開法で非常に幅の広い二重を作り失敗し、眼瞼下垂手術で幅を狭く修正した症例写真の腫れが引いていく経過写真

手術前

症例写真,他院で切開法で非常に幅の広い二重を作り失敗し、眼瞼下垂手術で幅を狭く修正した症例写真,手術前,目を開けた状態,mainpic_ganken11a.jpg
目を開けた状態

手術前です。

症例写真,他院で切開法で非常に幅の広い二重を作り失敗し、眼瞼下垂手術で幅を狭く修正した症例写真,手術前,目を閉じた状態,mainpic_ganken11b.jpg
目を閉じた状態

手術前の目を閉じた状態です。

手術直後

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目を開けた状態

手術直後です。

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目を閉じた状態

手術直後の目を閉じた状態です。

1ヶ月後

症例写真,他院で切開法で非常に幅の広い二重を作り失敗し、眼瞼下垂手術で幅を狭く修正した症例写真,1ヶ月後,mainpic_ganken11e.jpg

1ヶ月後です。

4ヶ月後

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目を開けた状態

4ヶ月後です。

症例写真,他院で切開法で非常に幅の広い二重を作り失敗し、眼瞼下垂手術で幅を狭く修正した症例写真,4ヶ月後,目を閉じた状態,mainpic_ganken11g.jpg
目を閉じた状態

4ヶ月後の目を閉じた状態です。

症例のご紹介

他院で切開法で非常に幅の広い二重を作り失敗し、眼瞼下垂手術で幅を狭く修正した症例写真

  • Before

    症例写真,他院で切開法で非常に幅の広い二重を作り失敗し、眼瞼下垂手術で幅を狭く修正した症例写真,Before,ba_ganken49_b.jpg
  • After(4ヶ月後)

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  • Before

    症例写真,他院で切開法で非常に幅の広い二重を作り失敗し、眼瞼下垂手術で幅を狭く修正した症例写真,Before,ba_ganken50_b.jpg
  • After(4ヶ月後)

    症例写真,他院で切開法で非常に幅の広い二重を作り失敗し、眼瞼下垂手術で幅を狭く修正した症例写真,After(4ヶ月後),ba_ganken50_b.jpg
⾼須 幹弥 医師

担当医からのコメント

⾼須 幹弥 医師

20代女性の患者様で、半年以上前に他院で二重まぶた全切開法を受けていました。
目を閉じた状態で、約14mmの位置で切開されており、大量の脂肪を除去されたためか、目の上が窪んで、目を開けた状態で二重の幅が約6mmあり、すっぴんの状態での見た目は明らかに不自然でした。
皮膚を切除されているかどうかは、診察だけでははっきりわかりませんでした。
御本人様が望んでこのような超幅広の二重を作ったのか、もっと狭い二重を望んでいたのに超幅広にされてしまったのかは、カウンセリングでははっきりわかりませんでした。
いずれにせよ、家族や友人から、「明らかに変な目だよ」「これって失敗じゃないの?」と言われるため、ノイローゼ状態になり、自然な二重に修正したいという御要望でした。
手術は、前回の手術の切開線を含め、睫毛側の皮膚を約4mmの幅で切除し(目が閉じれなくならない限界の幅です)、元々眼瞼下垂気味で二重の幅が広かったのもあるので、眼瞼下垂手術に準じて挙筋腱膜を前転して、まぶたの開きをよくし、目を開けた状態で二重の幅が狭くなるようにしました。
結果的には目を閉じた状態で約11mmの位置に切開線がきて、目を開けた状態で約3.5mmの二重になりました。
前回の手術が、かなり上のほうで切開されており、合わせて大量の脂肪を除去されていたので、自然に幅狭く修正するのはこれが限界でした。

眼瞼下垂(デカ目整形)

片目(通常の手術の場合) ¥385,000(税込)
両目(通常の手術の場合) ¥770,000(税込)
片目(筋膜移植の場合) ¥605,000(税込)
両目(筋膜移植の場合) ¥990,000(税込)

【全院】

この記事の監修医情報
平成11年
  1. 藤田医科大学医学部卒業
平成11年
~平成13年
  1. 藤田医科大学麻酔救急科に勤務
  2. 麻酔科標榜医取得
平成13年
  1. 藤田医科大学大学院入学。
    形成外科入局。高須クリニック勤務
平成14年
  1. 群馬県立がんセンター頭頚部外科勤務
平成15年
  1. Ivo Pitanguy Institute Postgraduate Course (Brazil) 研修
平成17年
  1. 単一植毛手術の研究にて医学博士取得
平成19年
  1. 日本形成外科学会専門医取得
  2. 高須クリニック名古屋院院長

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