顔の施術について
二重まぶた埋没法や切開法の際、手術の直前にラインや幅を変更すると、不自然な二重になることがある?
私が二重まぶた埋没法、ミニ切開法、全切開法、眼瞼下垂手術など二重まぶたをつくる手術をする際、手術するまでの間に一連の流れがあります。まずカウンセリングで患者様が希望する二重の幅、ラインを教えてもらい、私がその患者様に合った自然な幅、ラインなどをお勧めし、最終的に二人で話し合って手術で作るラインを決定します。その際、すぐにラインが決まる患者様がいらっしゃれば、なかなかラインが決まらない患者様もいらっしゃいます。
ラインが決まったら、受付事務が患者様と手続きをし、手術承諾書にサインをしていただき、手術代金をいただきます。その後、看護師が手術台、手術器械を準備し、患者様を手術室にご案内します。患者様に手術台の上に腰掛けていただき、私がカウンセリングで決定した二重のライン、幅を重瞼棒を当てて最終確認し、デザインをして手術をします。手術後は、腫れが完全に引くと、カウンセリングで決定したライン、幅の二重になります。
しかし、非常に稀にですが、手術直前のラインの最終確認の際に、カウンセリングのときに決定した二重のラインや幅を変更しようとされる患者様がいらっしゃいます。そのような場合、私は立場上、患者様の主張を無視することはできないため、患者様の希望するライン、幅でデザインして手術することになります。すると、一部の患者様に関しては、二重まぶたの仕上がりが不自然になってしまうことがあります。
例えばこのような例があります。カウンセリングの際に患者様がなりたい芸能人やモデルさんの目の写真を出して、「二重まぶた切開法でこの人のような平行型二重になりたいです」と要求されます。しかし、その患者様のまぶたが、その写真のまぶたとかけ離れており、蒙古襞が強く発達し、まぶたの開きが悪く、皮膚が分厚く、眼球突出気味だったとします。
その場合、私は患者様に、
「あなたのまぶたは開きが悪く、皮膚が分厚く、眼球突出気味で、蒙古襞が強く発達していて、この写真の人のまぶたと土台がかけ離れています」
「あなたのまぶたで無理して平行型二重を作るとなると、蒙古襞を乗り越えて幅の広い二重を作らなければなりません」
「そうすると、二重のラインの下の皮膚がぷっくりと膨らんで、まつ毛の生え際に被さり、まぶたの開きが悪くなって、眠たそうな二重になります」
「その上、目を閉じた状態で切開の傷痕が食い込んだり、窪んで目立ってしまい、目を開けた状態の二重のラインの食い込みも強くなり、不自然で厚ぼったい二重になります」
「不自然になっててでもいいから平行型二重にしたいという御要望であれば平行型二重を作りますが、自然で自分に合っている二重にしたいのであれば、もう少し幅の狭い末広型二重にするほうが良いです」
とお話しします。
その結果、患者様は、「不自然になるのは嫌なので、先生の勧める末広型二重でお願いします」とおっしゃって、末広型二重を作ることに決定します。しかし、手術の直前に手術台の上でラインの最終確認をする際、「やっぱり平行型二重でお願いします」とラインを変更されます。患者様の御要望通り、平行型二重を作ると、手術後の結果は、手術前のカウンセリングで私がお話しした通りの不自然な平行型二重になります。患者様は自然な二重になりたかったのに、結果的に不自然な二重になってしまったので、大変悲しむことになります。
何故このようなことになってしまうのかというと、原因は二つあります。
一つは、カウンセリング当日に手術するにせよ、カウンセリングして後日手術するにせよ、医者が説明した内容やリスクを忘れてしまい、手術直前になってラインや幅を変更してしまう場合です。
もう一つは、カウンセリングで不自然になることなどのリスクの説明を受けて、当初自分が希望していたのと違うラインや幅で決定しても、手術の直前になって、「先生はあんなことを言っていたけれど、実際手術してくれたら、自分の理想の二重にしてくれるだろう」と夢と希望を膨らませてラインや幅を変更してしまう場合です。
しかし、いくら夢と希望を膨らませて手術を受けても、美容整形手術の結果は極めて現実的であるため、結果は手術前の説明通り不自然な二重になります。美容整形は健康な体にメスを入れるなどして侵襲を加えることで形を変えるもので、エステやサロンに行ったり、美容室で髪を切ったり、服屋で服やアクセサリーを買う行為とは全く異なります。美容室で髪を切って自分に似合ってなくても、しばらくすれば髪は伸びるため、また自分に似合った髪型にすることができます。服屋で自分に合っていない服を買って失敗しても、お金は無駄になってしまいますが、その失敗を糧にして、次にもっと自分に合った服を買うことができます。
美容整形は、手術して自分に合っていない場合、ある程度修正手術することができることもありますが、場合によっては取り返しのつかないことになってしまうこともあります。高須クリニックでは、医者全員が、患者様の御要望になるべくお応えできるように、しっかりとカウンセリングさせていただくように心掛けております。
症例のご紹介
目頭切開せずに二重まぶたミニ切開法で幅の狭い平行型二重を作った症例写真
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Before
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After(6ヶ月後)
担当医からのコメント
⾼須 幹弥 医師
20代女性の患者様で、二重まぶた手術希望で来院されました。
診察させていただいたところ、ほぼ完全な一重まぶたで、まぶたの皮膚が被さり、細い目をしていました。
幅が広い二重や不自然な二重は嫌という御要望だったので、目を開けた状態でわずかに二重の幅が見えるようなデザインで手術することになりました。
元に戻ってしまう二重は嫌ということだったので、埋没法ではなく、ミニ切開法で手術することになりました。
皮膚切除はせず、眼窩内脂肪やROOFも切除しませんでした。
術後は目を開けた状態でわずかに二重の幅が見える狭い平行型二重になりました。
この方は、元々蒙古襞の張りが弱いため、目頭切開をして蒙古襞の張りを大きく解除しなくても、狭い二重を作るだけで平行型二重になりました。
この方のように、狭い二重を作るだけで平行型二重になる人は、どちらかというと珍しいです。
ほとんどの人は、平行型二重を作るには、蒙古襞を乗り越えて幅の広い二重を作るか、狭い二重を作ると同時に大きく目頭切開をして、蒙古襞の張りを解除する必要があります。
二重まぶた・ミニ切開法(部分切開)
片目 | ¥148,500(税込) |
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両目 | ¥275,000(税込) |
高須幹弥医師の場合 片目 | ¥192,500(税込) |
高須幹弥医師の場合 両目 | ¥385,000(税込) |
【全院】
症例のご紹介
二重まぶた全切開法で平行型と末広型の中間くらいの二重を作った症例写真の術前術後画像
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Before
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After(メイクなし)(4ヶ月後)
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After(メイクあり)(4ヶ月後)
担当医からのコメント
⾼須 幹弥 医師
20代女性の患者様で、二重まぶた手術希望で来院されました。
診察させていただいたところ、ほぼ完全な一重まぶたで、二重のラインがないため、まぶたの皮膚が黒目に被さり、細い目をしてらっしゃいました。
患者様のご要望は、
「目を開けた状態で、ちゃんと二重の幅が見えて、奥二重のようになるのは嫌」
「内側(目頭側)に二重のラインが入り込むのは嫌」
「元に戻るのは嫌なので、埋没法ではなく、切開法でしたい」
ということでしたので、目を開けた状態で二重の幅が見えて、二重のラインがやや蒙古襞を乗り越えて、目頭側に入り込まないように重瞼棒でデザインし、二重まぶた全切開法に準じて手術しました。
最小限の眼輪筋、瞼板前結合組織を切除し、内部処理を行うことにより二重のラインを作成しました。
皮膚やROOFは切除しませんでした。
術後は、二重のラインが蒙古襞のやや上を乗り越えるようにデザインしたため、完全な末広型の二重にはならず、末広型と平行型の中間のような二重になりました。
また、目を開けた状態で、奥二重のようにならず、ちゃんと目頭側から目尻側まで二重のラインの見える二重になりました。
二重まぶた・全切開法
片目 | ¥148,500(税込) |
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両目 | ¥275,000(税込) |
高須幹弥医師の場合 片目 | ¥192,500(税込) |
高須幹弥医師の場合 両目 | ¥385,000(税込) |
【全院】
二重まぶた・全切開法
- まぶたの強い腫れ(術後/個人差があります)
- 内出血(術後)
- 仕上がりの左右差(片目ずつ手術をする場合)
- 不自然な二重(無理に二重の幅を広げた場合)
- 仕上がりのわずかな左右差(完璧なシンメトリーは不可)
- 仕上がりが完璧に自分の理想の形にならないことがある
- 二重のラインの癒着がとれる可能性
- 手術後の血腫
※施術後(After)のメイクあり写真について
女性の目もとの施術はメイクをすることを前提に行うことが多くなっております。
そのため、当院ではこれから施術を受けていただく方への参考として、メイクをしていない施術前後(Before/After)の写真のほか、 施術後(After)のメイクをしている写真も掲載しております。
平成11年 |
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平成11年 ~平成13年 |
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平成13年 |
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※施術方法や施術の流れに関しましては、各院・各医師により異なります。予めご了承ください。
※ホームページ上で掲載されている価格は税込表示となっております。
※当院で行う治療行為は保険診療適応外の自由診療になります。
※インバウンドの方の施術料金は通常料金とは異なります。詳しくはお問い合わせ下さい。
当サイトは高須クリニック在籍医師の監修のもとで掲載しております。
担当医からのコメント
⾼須 幹弥 医師
20代の女性患者様で、普段アイプチをしており、そのせいでまぶたの皮膚が被れ、皮膚が厚ぼったくなり、まぶたのシワが増えてしまっていました。
まぶたが被れている人は、まぶたを掻く癖があることが多い上、皮膚が厚ぼったくなっていたため、埋没法ではいつか戻ってしまう可能性が高く、ミニ切開法をご提案したのですが、ダウンタイムが取れないなどの理由で、埋没法をすることになりました。
普段のアイプチは、目を閉じて約6mmのところで二重を作っていたので、埋没法も同じところで行いました。
元々蒙古襞の形に左右差があったため、右が微妙な平行型になり、左は末広型になりました。
埋没法は、普段アイプチをしているところで行うと、比較的戻りにくいです。
逆に広げてしまうと、戻りやすいのであまりお勧めではないです。
二重まぶた・埋没法
【全院】
二重まぶた・埋没法(二針固定)
【全院】
二重まぶた・埋没法
※施術後(After)のメイクあり写真について
女性の目もとの施術はメイクをすることを前提に行うことが多くなっております。
そのため、当院ではこれから施術を受けていただく方への参考として、メイクをしていない施術前後(Before/After)の写真のほか、 施術後(After)のメイクをしている写真も掲載しております。