顔の施術について
鼻尖形成術(ダンゴ鼻の鼻先を細くする手術)は具体的にどういうことをするのか?
鼻尖形成術はダンゴ鼻などの人の鼻先を細くする手術のことで、鼻尖縮小術ともいいます。
一口にダンゴ鼻と言っても色々な種類のダンゴ鼻があり、軟骨(大鼻翼軟骨のこと)が発達していることによるタイプ、左右の軟骨が開いて横に広がっていることによるタイプ、脂肪がついていることによるタイプ、鼻先の皮膚がぶ厚いことによるタイプなどがあり、ほとんどの日本人のダンゴ鼻はそれぞれの原因がいくつか組み合わさっているものです。そして、それぞれのダンゴ鼻のタイプによって手術の方法も変わってきますので、私が行っている、それぞれに応じた手術方法を解説します。
まず、日本人のダンゴ鼻で一番多いタイプは、軟骨は左右に開いていなくて、それ程発達しておらず、軟骨の上に脂肪がついており、その上にぶ厚い皮膚が被さっているタイプで、実際、ほとんどの方がこれに当てはまります。 そういったタイプのダンゴ鼻は、局所麻酔下に、両側の鼻の穴の中を切開し、余分な軟骨と、軟骨の上に乗っている脂肪を切除した後、傷を縫合し、状態によってテーピングや鼻ギプスで3~7日間固定して鼻先の形をつくります。 術後2週間くらい経ってある程度腫れが引いて落ち着くと、鼻先が前より細くなっているのが分かるのですが、いくら余分な軟骨と脂肪をとっても、その上にぶ厚い皮膚が被さっているのでまだ物足りなさを感じることが多いです。 その場合、術後2週間後くらいから、2週間おきに2~3回くらい弱いステロイドの注射を鼻先に打って、ぶ厚い皮膚を薄くすることもあります。
鼻先の皮膚は薄く、脂肪もそれほど付いていないが、軟骨が大きく発達しているタイプは、西洋人やハーフの人などに多く、両側の鼻の穴の中から余分な軟骨を大きく切除し、状態によってテーピングや鼻ギプスで3~7日間固定して鼻先の形をつくり完成です。
鼻先の皮膚は薄く、脂肪もそれほど付いていないが、左右の軟骨が開いて横に広がっているタイプは、両側の鼻の穴の中から、左右の軟骨の間の脂肪を切除し、開いている軟骨を縫合して中央に寄せて完成です。
このように、それぞれのダンゴ鼻のタイプに応じた手術をすることが重要で、タイプに応じた手術を正しく行えば、いい結果が出ます。 しかし、間違った手術をしてしまうと、かえって良くない結果になることもあり、例えば、軟骨が左右に広がっていないのに、無理やり上の方の軟骨を縫合して中央に寄せてしまうと、鼻先の上の方が不自然に盛り上がって、横から見るとオウムの様な鼻(パロットノーズ、ポリビーク変形)になってしまいます。
ちなみに、鼻尖形成は鼻先を細くする手術であり、鼻先を出す手術とは違います。鼻先を出す手術は、耳介軟骨移植や鼻中隔延長手術という方法で、鼻先に耳の軟骨や肋軟骨を移植して、前方や下方へ出す手術です。
高須クリニックでは、それぞれのダンゴ鼻に応じた正しい手術を選択させていただきますので、御安心ください。
また最近、他院で行われている、切らずに糸で鼻先を縛るだけで鼻先を細くしたり、鼻先を出したりする方法がありますが、余分な軟骨や脂肪を切除せずに糸で縛ったところで、一時的に形が変わってもすぐに元に戻ってしまうし、後から糸が飛び出したり、糸が感染して鼻が腫れあがったりしますので、当院ではこの方法はお勧めしません。
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担当医からのコメント
⾼須 幹弥 医師
20代女性の患者様で、ダンゴ鼻を治したいという御要望でしたので、鼻尖形成を行いました。
手術は局所麻酔下にclose法で両側の鼻の穴の中を切開して、左右の大鼻翼軟骨の頭側と軟骨上の脂肪を除去し、ギプスで1週間固定しました。
術後は正面から見て鼻先の横幅が確実に細くなりました。
側面から見ると、軽度のパロット変形を起こしたため、やや鼻先の高さが増しました。
鼻尖形成(鼻尖縮小・だんご鼻修正)
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