顔の施術について

二重まぶた切開法、鼻シリコンプロテーゼなどの手術の後、傷跡の縫合糸に血の塊がついているとき、どうすれば良いのか?


手術直後、血が付いた状態

よく、手術後のアフターケアの相談メールなどで、「2日前に二重まぶた全切開法をしたのですが、傷跡の縫合糸のところに血が固まってこびりついたような状態になっています。これは自分で取ったほうが良いですか?それともそのままにしとけば良いですか?」「3日前に鼻にシリコンプロテーゼを入れたのですが、鼻の穴の中の傷跡の縫合糸のあたりに血の塊のようなものがついています。これは取ったほうが良いですか?」などのご質問をいただきます。

私の答えは、「傷跡の縫合糸のところについた血の塊を無理して取ろうとすると、傷跡に負担がかかるし、縫合糸が取れてしまうこともあるので、無理して取る必要はありません」です。

二重まぶたミニ切開法、二重まぶた全切開法、眼瞼下垂手術、目頭切開、目尻切開、タレ目形成(グラマラスライン)、蒙古襞形成、目頭切開の修正、眉下リフト(上眼瞼リフト)などの目もとの手術や、シリコンプロテーゼ、耳介軟骨移植、小鼻縮小(鼻翼縮小)、鼻尖形成(鼻尖縮小)などの鼻の手術、その他の傷跡を縫合する手術全てにおいて共通することですが、傷跡の縫合糸のところにこびりついた血の塊は、無理して取る必要はありません。
傷跡を縫合する手術をすれば、術後24時間くらいは、傷口からジワジワと少量の出血をすることがあるため、その血液が固まり、傷跡や縫合糸に血の塊がこびりつくことがあります。その血の塊を無理して取ろうとすると、傷跡に負担がかかるし、縫合糸が取れてしまうこともあるので、無理して取る必要はありません。抜糸のときに、縫合糸と一緒に血の塊を取り、綺麗にお掃除させていただきます。

抜糸までの間、傷跡に血の塊がついていても、それが傷跡や術後の経過、仕上がりなどに悪影響を及ぼすことは特別ありませんので、ご安心ください。ただし、鼻のシリコンプロテーゼなどの手術の後、どうしても抜糸に来ることができない人などは、吸収糸(溶ける糸)で鼻の穴の中の傷を縫合し、自然に溶けるのを待つこともあります。その場合、糸が溶けてしまえば、血の塊も一緒に取れてしまいます。

全切開法で幅の広い平行型二重まぶたを作った男性の症例写真の腫れが引いていくダウンタイム経過画像

手術前

症例写真,全切開法で幅の広い平行型二重まぶたを作った男性の症例写真,手術前,mainpic_sekkai25a.jpg

手術前です。
二重まぶた全切開法でやや幅の広い平行型二重を作ることになりました。

手術直後

症例写真,全切開法で幅の広い平行型二重まぶたを作った男性の症例写真,手術直後,目を開けた状態,mainpic_sekkai25b.jpg
目を開けた状態

手術直後です。
強い腫れがあります。

症例写真,全切開法で幅の広い平行型二重まぶたを作った男性の症例写真,手術直後,目を閉じた状態,mainpic_sekkai25c.jpg
目を閉じた状態

手術直後の目を閉じた状態です。
細い糸で細かく縫合してあります。

1週間後

症例写真,全切開法で幅の広い平行型二重まぶたを作った男性の症例写真,1週間後,目を開けた状態,mainpic_sekkai25d.jpg
目を開けた状態

1週間後です。
抜糸をしました。
まだ腫れがあり、予定より二重の幅が広いです。

症例写真,全切開法で幅の広い平行型二重まぶたを作った男性の症例写真,1週間後,目を閉じた状態,mainpic_sekkai25e.jpg
目を閉じた状態

1週間後抜糸直後の目を閉じた状態です。

1ヶ月後

症例写真,全切開法で幅の広い平行型二重まぶたを作った男性の症例写真,1ヶ月後,目を開けた状態,mainpic_sekkai25f.jpg
目を開けた状態

1ヶ月後です。
まだ少し腫れています。

症例写真,全切開法で幅の広い平行型二重まぶたを作った男性の症例写真,1ヶ月後,目を閉じた状態,mainpic_sekkai25g.jpg
目を閉じた状態

1ヶ月後の目を閉じた状態です。

6ヶ月後

症例写真,全切開法で幅の広い平行型二重まぶたを作った男性の症例写真,6ヶ月後,目を開けた状態,mainpic_sekkai25h.jpg
目を開けた状態

6ヶ月後です。
ほぼ完全に腫れが引き、完成です。
やや幅の広い平行型二重まぶたになりました。

症例写真,全切開法で幅の広い平行型二重まぶたを作った男性の症例写真,6ヶ月後,目を閉じた状態,mainpic_sekkai25i.jpg
目を閉じた状態

6ヶ月後の目を閉じた状態です。

この記事の監修医情報
平成11年
  1. 藤田医科大学医学部卒業
平成11年
~平成13年
  1. 藤田医科大学麻酔救急科に勤務
  2. 麻酔科標榜医取得
平成13年
  1. 藤田医科大学大学院入学。
    形成外科入局。高須クリニック勤務
平成14年
  1. 群馬県立がんセンター頭頚部外科勤務
平成15年
  1. Ivo Pitanguy Institute Postgraduate Course (Brazil) 研修
平成17年
  1. 単一植毛手術の研究にて医学博士取得
平成19年
  1. 日本形成外科学会専門医取得
  2. 高須クリニック名古屋院院長

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