ヒアルロン酸が入っている鼻にプロテーゼを入れる場合はどうするのか?
他院で安価なヒアルロン酸の注入を受け、ヒアルロン酸が横に広がってしまい、鼻が高くなると同時に太くなっていました。
鼻にヒアルロン酸が入っていて、シリコンプロテーゼを入れたいという方はよくいらっしゃいます。
理由は、「ヒアルロン酸だといつかなくなるのが嫌」とか、「他院で安いヒアルロン酸を入れ過ぎて、アバターのように横に広がって鼻が太くなってしまったから、プロテーゼで鼻筋を通したい」
などです。
プロテーゼを入れる手順としては、
1.ヒアルロン酸が入っている状態で、そのままプロテーゼを入れる。
2.あらかじめ、ヒアルロニダーゼを注射してヒアルロン酸を溶かして、元の状態に戻してから後日、プロテーゼを入れる。
の2つの方法があります。
1.ヒアルロン酸が入っている状態でプロテーゼを入れる場合
術前の診察で、今、どれくらいの量のヒアルロン酸が入っていて、どれくらい高くなっているのかを予想して、最終的に患者様の希望する高さに仕上がるようにプロテーゼをつくり、手術します。
プロテーゼを入れるポケットをつくるときに、半分くらいのヒアルロン酸は外に出てしまいます。
残ったヒアルロン酸は、希望があれば、私は無料でヒアルロニダーゼをその場で注射します。その場合、腫れが引くと、希望通りの高さになっています。
2.ヒアルロン酸を溶かしてからプロテーゼを入れる場合
2.の場合は、あらかじめヒアルロニダーゼを注射すると、1~2日でほとんどのヒアルロン酸は溶けて吸収され、一旦、本来の自分の鼻の高さになります。
そして、手術の日に、患者様が希望する高さになるようにプロテーゼをつくり、手術をします。
私の場合、最初に注射するヒアルロニダーゼは、プロテーゼを入れる前提で行うものなので、無料で行っています。
どちらの方法が良いのかとなると、熟練した医師が行うのであれば、結果はほぼ同じになります。
ただ、患者様の強い希望がある場合や、患者様が一旦元の状態に戻してからプロテーゼをつくってもらう方が納得して手術を受けることができるとおっしゃる場合は、二度手間になりますが、ヒアルロン酸を一度溶かしてからプロテーゼを入れる方法で行うようにしています。
施術前 | 施術後 | |||
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鼻にヒアルロニダーゼを注射 | 鼻のヒアルロン酸が溶け、本来の鼻の高さへ | 高さを調整したプロテーゼを挿入 |
高須クリニックのシリコンプロテーゼ手術
シリコンプロテーゼには長い歴史があり、人工関節などにも使われるなど、体に害を及ぼさない安全な器具です。
しかし、正しい手術を行わないと、将来不自然な形になったり、変形や感染症のリスクがあります。
高須クリニックでは、患者様に失敗と感じていただかないよう、
- 自然にフィットするプロテーゼをオーダーメイドで調整
- 鼻の場合、将来的なリスクのないI型プロテーゼのみを使用
- 足りない部位に必要な分だけ高さを足し、全体的にバランスの良い整った仕上がりを目指す
といった方針で手術を行っています。
高須クリニックでのくわしい手術の特徴や内容はこちらをご覧ください。
施術料金
隆鼻術(シリコンプロテーゼ)
¥385,000(税込) |
【全院】
ヒアルロン酸分解・溶解(ヒアルロニダーゼ注射)
¥165,000(税込) |
【全院】
このコラムで取り上げた施術の料金とリスク・副作用・合併症について
隆鼻術(シリコンプロテーゼ)
- プロテーゼの輪郭が浮き出て不自然になる(サイズや形の合わないプロテーゼを入れた場合)
- 仕上がりのわずかな左右差(完璧なシンメトリーは不可)
- 仕上がりが完璧に自分の理想の形にならないことがある
- 内出血について
- 感染
ヒアルロン酸分解・溶解(ヒアルロニダーゼ注射)
平成11年 |
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平成11年 ~平成13年 |
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