ハンプ切除(鷲鼻修正手術)の腫れやダウンタイムについて。ギプス固定の必要性は?
ハンプ切除(鷲鼻修正手術)希望の患者様のカウンセリングをしているとよく、
「どれくらい腫れますか?仕事は何日休めばいいですか?」
「ギプスを付ける必要はありますか?」
「ダウンタイムはどれくらいですか?いつから学校に登校できますか?」
「メイクはいつからできますか?」
「洗顔や洗髪はいつからできますか?」
などのご質問をいただきます。
腫れやダウンタイムの詳細や、日常生活で気をつけることをご紹介いたします。
ハンプ切除術(鷲鼻修正手術)とは?
ハンプ切除術(鷲鼻修正手術)は、局所麻酔下あるいは全身麻酔下に、鼻の穴の中を切開し、鷲鼻の原因になっている鼻の中央の骨とハンプと呼ばれる軟骨の出っぱりをハサミとノミで切除する手術です。
重度の鷲鼻の人は、鼻骨が前に出ているだけではなく、横にも広がっていることが多いです。
そのような鼻の人に、ハンプ切除やハンプ再移植だけをすると、横から見たときは鷲鼻が解消され、綺麗な鼻に見えるのですが、正面から見ると、鼻が横に広がっているのは改善されていない上に、鼻の高さは低くなっているので、鼻筋がなくなり、鼻が横に広がっているのが余計に強調されてしまうことがあります。
その場合、ハンプ切除やハンプ再移植と同時に、鼻骨切り幅寄せ手術をすると、広がっている鼻が細くなって鼻筋が通り、横からみても前から見ても綺麗な鼻になります。
ギプス固定は必要?
私の手術に関しては、テーピングで3日間程度固定し、腫れが強く出るのを予防します。
この手術の場合、余分な骨と軟骨を切除するだけなので、鼻の骨切り幅寄せ手術のように、術後にギプスで厳重に固定する必要はありません。
ただし、患者様によってはハンプを切除するだけではなく、切除したハンプを小さく細工して戻すハンプ再移植を行う場合があります。
これは、切除するハンプが大き過ぎるため、切除した部位があまりにも平らで、横に広がったような鼻や鼻筋の通っていない鼻になることを防ぐために行います。
この場合は移植した骨がずれないように、ギプス固定を1~2週間行います。(具体的に何日間ギプスするかは、元の鼻の状態、手術内容によるので、詳しくは担当医にお聞きください)。
テーピングやギプスを着けている間は、大きなマスクなどをして隠さないで人に会えば、当然、手術したことは分かってしまいます。
腫れやダウンタイムは?
どんな手術でも、100%完全に腫れが引くのは6ヶ月程度かかります。
骨を切る手術は、他の手術と比べると、腫れが強く出る傾向があります。
鼻はテーピングやギプスで圧迫固定するため、腫れはあまり出ないのですが(どっちみちテーピングやギプスで隠れるので、腫れてるかどうかも分からないです)、そのぶん、目の周りが腫れることが多いです。
目の周りの皮膚は非常に薄いため、鼻の骨を切った腫れがまぶたのほうにまわってきて、しばらくまぶたが腫れてしまうことになります。
まぶたが強く腫れてしまった場合、個人差はありますが、ある程度強い腫れが引くまで、だいたい1週間くらいかかります。
ハンプ再移植をした場合よりも、ハンプ切除のみをした場合のほうが、骨を切る量が少なく、術後の腫れは少ない傾向にあります。
腫れが出にくい人の場合はテーピングが3日間で外れることもあります。 そのため、患者様の多くは3~7日程度の休みをとって仕事場に出勤したり、学校に登校することが多いです。
ハンプ再移植の場合は、ハンプ切除よりも腫れが強く出る傾向にあり、ギプス固定が1~2週間必要なこともあるので、仕事や学校は2週間くらいの休みをとる人が多いです。
ダウンタイム中の日常生活の注意点
テーピングやギプスで固定しているダウンタイム中は、日常生活においていくつか気をつけることがあるのでご紹介します。
特に、洗顔、洗髪に関しては、テーピングやギプスがついている間は、なるべく手術部位が濡れないようにしていただく必要があります。
洗顔
石鹸や洗顔フォームを使って顔を洗う場合は、手術部位が濡れないように、上手に洗っていただきます。
じゃぶじゃぶ顔に水をかけたり、水の中に顔を浸けることはできません。
手術部位以外の部分(額、目もと、頬、顎など)に泡をのせて軽く擦り、手術部位が濡れないように上手に水で洗い流すか、濡れタオルなどで拭き取っていただくことになります。
シャンプー
固定している手術部位が濡れないように、上手に洗っていただく必要があります。
シャンプーハットを使って洗って頂くとより濡れませんし、手術部位が濡れないようにゆっくり丁寧に洗っていただいても構いません。
美容院で洗髪するように、上向きになって、誰かに洗っていただいてもいいです。
絶対にギプスやテーピング、傷跡を濡らしてはいけない、濡らすと取り返しがつかなくなるわけではありません。
もし、濡れてしまった場合は、綺麗なタオルやティッシュペーパーなどで軽く水気を拭き取っていただき、あとは自然に乾かして頂ければまず大丈夫です。
同じように泡がついてしまった場合も、すぐに濡れタオルなどで拭き取って頂く程度でかまいません。
ギプスやテーピングが外れたあとは、手術部位や傷跡をゴシゴシ強く擦らない限り普通の洗顔やシャンプーをして頂いて大丈夫です。(術後1ヶ月くらいは手術部位を強く擦ったりするのはやめてください)。
メイク
手術部位以外(アイメイク、チーク、口紅など)に関しては、手術直後からすることは可能です。
ただし、メイクを落とすときは、上記の洗顔の注意点をまもり、上手に洗い流す必要があります。
ギプスやテーピングが外れたあとは、手術部位もメイクすることができますが、やはり、メイクを落とすときは上記の注意点をまもり、上手に丁寧に洗っていただきます。
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担当医からのコメント
⾼須 幹弥 医師
20代の男性の患者様で、鷲鼻の修正目的で来院されました。
この方は、鷲鼻を治すと同時に鼻を高くして、鼻筋を通すことも望んでらしたので、ヒアルロン酸を鷲鼻のピーク(一番出っ張っている部分)の上部に注入してまっすぐにすることにより修正しました。
同じことはシリコンプロテーゼでも出来るので、永久的な効果を希望される方は、シリコンプロテーゼを使用します。
鷲鼻の治療法は、大きく分けて2通りあり、1つは、鷲鼻のピークの骨と軟骨を削ることによってまっすぐに修正する方法です。
その場合は削った分、鼻が低くなるので、もともと鼻が高すぎる人や、鼻を低くしたい人、鼻を小さくしたい人が向いています。
もう1つは、この症例患者様と同じで、ヒアルロン酸かシリコンプロテーゼを用いて鷲鼻のピークの上部を高くし、まっすぐに修正する方法です。
その場合は鼻が高くなるので、ついでに鼻を高くしたい人や、鼻を低くしたくない人が向いています。
わし鼻・段鼻修正, ハンプ切除
【銀座高須クリニック、横浜、名古屋、大阪】
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【全院】
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わし鼻・段鼻修正,ハンプ切除