鼻や顎のシリコンプロテーゼは、何年かしたら入れ替えないといけないというのは本当か?

鼻のシリコンプロテーゼ希望の患者様の診察をしているとよく、
シリコンプロテーゼを入れた後、何年かしたら入れ替えないといけないというのは本当ですか?
と質問されます。

私の答えは、
あなたの鼻に合ったプロテーゼを正しく入れれば、入れ替える必要はありません
です。

その理由をご紹介します。

鼻のプロテーゼの場合、大きく分けて、I型、L型、バード型の3種類があります。

その中でも、当院では、I型プロテーゼを使用しております。
その人に合った厚み、長さ、形のI型プロテーゼを、正しく骨膜下に入れれば、年月が経って、プロテーゼの輪郭が浮き出たり、ずれたり、飛び出たりすることはまずありません

逆に、その人の鼻に合っていない、極端に厚いプロテーゼを入れて無理に鼻を高くしたり、極端に長いプロテーゼを入れて無理に鼻先を延ばそうとした場合は、年月が経って、プロテーゼの輪郭が浮き出たり、ずれたり、飛び出たりすることがあります。

L型プロテーゼやバード型プロテーゼを入れた場合も、鼻先の皮膚に負担がかかり、プロテーゼの輪郭が浮き出たり、ずれたり、飛び出たりすることがあります。

人間は歳をとると、老化によって皮膚が薄くなるので、その人に合っていないサイズのプロテーゼを入れると、歳をとって皮膚が薄くなったときに、プロテーゼの輪郭が浮き出て見えることがあります。

また、鼻は表情を作ったときに動くところなので、その人の鼻に合っていない長いプロテーゼやL型プロテーゼを入れると、動きによって、徐々に上にずれたり、鼻先から飛び出たりすることがあります。


当院のシリコンプロテーゼ
一人ひとりの鼻の形に合わせ、数ミリ単位で調整します

ネット上などで、「プロテーゼを入れると、何年かして入れ替えなければならない」というデマが流れているのは、おそらく、自分に合っていないサイズのプロテーゼやL型プロテーゼを入れて、何年かして不自然になって、本当に入れ替えなければならなかった人がいたからだと思います。

高須クリニックでは、原則として、その人に合っていないサイズのプロテーゼやL型、バード型プロテーゼはお勧めしませんので、ご安心ください。

また、今現在、自分の鼻に合っていないサイズのプロテーゼが入っていて、プロテーゼの輪郭が浮き出ている人や、L型プロテーゼが入っている人は、早いうちに自分の鼻に合ったI型プロテーゼに入れ替えることをお勧めします(鼻先を出したい人は耳介軟骨移植を併用することをお勧めします)。

また、その人に合ったサイズのプロテーゼを入れれば特別な問題はないということは、顎のプロテーゼでも同じことが言えます。

高須クリニックでは、患者様に失敗と感じていただかないよう、

  • 自然にフィットするプロテーゼをオーダーメイドで調整
  • 鼻の場合、将来的なリスクのないI型プロテーゼのみを使用(L型プロテーゼは使いません)
  • 足りない部位に必要な分だけ高さを足し、全体的にバランスの良い整った仕上がりを目指す

といった方針で手術を行っています。

高須クリニックでのくわしい手術の特徴や内容はこちらをご覧ください。

症例のご紹介

3mmの鼻シリコンプロテーゼを入れた症例写真

  • Before

  • After(1週間後)

  • Before

  • After(1週間後)

  • Before

  • After(1週間後)

⾼須 幹弥 医師

担当医からのコメント

⾼須 幹弥 医師

20代の女性の患者様で、この方は以前に私が鼻尖形成と鼻翼(小鼻)縮小をモニターで手術した方で、今回は鼻を少し高くして、もう少し鼻筋を通したいということで来院されました。
極端に鼻を高くしたいわけではなく、自然に鼻筋を通して、仕上がりが整形っぽくならないようにしてほしいというご要望だったので、3mmのI型シリコンプロテーゼを鼻根部(鼻の目と目の間の部分)から鼻先の上部までの間に入れました。
術後は程よく鼻が高くなり、キレイに鼻筋が通っているのがわかると思います。
鼻のシリコンプロテーゼは、患者様のご要望に合わせて、厚み、形をオーダーメイドで作成します。
あまり変わり過ぎたくない方は2~2.5mmくらいの高さのものを、しっかりと高くしたい方は5~6mmくらいの高さものを使用します。
患者様のご要望に合わせて最適なものをご提案させていただきますのでご安心ください。

症例のご紹介

短くて引っ込んでいる小さな顎にシリコンプロテーゼを入れた症例写真

  • Before

  • After(6ヶ月後)

  • Before

  • After(6ヶ月後)

  • Before

  • After(6ヶ月後)

⾼須 幹弥 医師

担当医からのコメント

⾼須 幹弥 医師

20代女性の患者様で、顎を出したいというご要望でした。
診察させていただいたところ、全体的に下顎が小さいため、顎先が短く、後ろに引っ込んでいる状態でした。
また、骨格的に口元が出ているため、顎が引っ込んでいるのが余計に目立ち、顎が引っ込んでいるせいで余計に口元が出ているのが目立っている状態で、負の相乗効果になっていました。
顎先を出す方法はヒアルロン酸注射とシリコンプロテーゼによる手術がありますが、患者様は半永久的な効果をもたらすシリコンプロテーゼを希望されていたため、シリコンプロテーゼ手術をすることになりました。
自然で安全な範囲内で顎先を斜め下方向に6mm程度出すデザインで手術することになりました。
手術は局所麻酔下に行い、骨膜を剥離した後、骨膜下の骨上にシリコンプロテーゼを留置し、吸収糸(溶ける糸)で筋層と粘膜を縫合しました。
手術後は程よく顎先が前方と下方向に出て、正面から見たときも横から見たときもバランスが良くなりました。
また、顎先が前方に出たことにより、口元が出ているのが目立たなくなりました。

あご形成(シリコンプロテーゼ)

¥385,000(税込)

【銀座高須クリニック、横浜、名古屋、大阪】

この記事の監修医情報
平成11年
  1. 藤田医科大学医学部卒業
平成11年
~平成13年
  1. 藤田医科大学麻酔救急科に勤務
  2. 麻酔科標榜医取得
平成13年
  1. 藤田医科大学大学院入学。
    形成外科入局。高須クリニック勤務
平成14年
  1. 群馬県立がんセンター頭頚部外科勤務
平成15年
  1. Ivo Pitanguy Institute Postgraduate Course (Brazil) 研修
平成17年
  1. 単一植毛手術の研究にて医学博士取得
平成19年
  1. 日本形成外科学会専門医取得
  2. 高須クリニック名古屋院院長

※施術方法や施術の流れに関しましては、各院・各医師により異なります。予めご了承ください。
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※当院で行う治療行為は保険診療適応外の自由診療になります。
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当サイトは高須クリニック在籍医師の監修のもとで掲載しております。

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