その他の施術について
「抜糸に来れないので、溶ける糸(吸収糸)で縫合してください」とか、「ダーマボンドを使ってください」という御要望について
手術のカウンセリングの際によく、「抜糸に来ることができないので、抜糸不要の溶ける糸で縫合してもらえますか?」「二重まぶた切開法、目頭切開、フェイスリフトの手術の際、よその美容外科クリニックでは抜糸に来なくていいように溶ける糸で縫合してしてくれるところがあるのに、何故高須クリニックでは溶ける糸で縫合してくれないのですか?」「よその美容外科クリニックでは、皮膚を縫合しないで、ダーマボンドという特殊なボンドで皮膚をくっつけるので、抜糸に行かなくていいそうなんですが、高須クリニックではダーマボンドは使ってくれないのですか?」と御質問いただきます。
高須クリニックでは原則として、二重まぶた切開法、目頭切開などの目元の皮膚を縫合する手術、鼻翼縮小、傷跡修正、脂肪吸引、シリコンバッグプロテーゼによる豊胸手術、フェイスリフトなどの表面の皮膚を縫合する手術、乳頭縮小手術などの乳首の手術は、細いナイロン糸(非吸収性で溶けない糸です)で縫合し、数日後に抜糸に来ていただくようにしています。一方、鼻のシリコンプロテーゼなどの鼻の穴の中を縫合する手術、顎のシリコンプロテーゼ、バッカルファット除去手術などの口の中を縫合する手術、唇を薄くする手術、包茎手術、小陰唇縮小手術などの外性器の手術などはケースバイケースで、私に関しては、ほとんどの場合、吸収糸(溶ける糸)で縫合します。
抜糸風景
ただし、私に関しては、鼻のシリコンプロテーゼなどの鼻の穴の中を縫合する手術、唇を薄くする手術、ほうけい手術などのだんせいきの手術の場合は、抜糸に来ていただくことをお勧めしています。これらの手術は、あまり長期間糸を放置しておくと、糸に垢やゴミがついて不潔になることがあるからです。また、唇を薄くする手術、ほうけい手術などのだんせいきの手術に関しては、長期間糸を放置することにより、傷跡が汚くなることもあります。これらの手術で、吸収糸で縫合するメリットは、抜糸するときに大部分の糸は溶けて脱落しているので、抜糸する糸が少なくなっており、抜糸する側も抜糸される側も楽だということです。
使用している縫合用糸
一方、二重まぶた切開法、目頭切開などの目元の皮膚を縫合する手術、鼻翼縮小、傷跡修正、脂肪吸引、シリコンバッグプロテーゼによる豊胸手術、フェイスリフトなどの表面の皮膚を縫合する手術、乳頭縮小手術などの乳首の手術は、細いナイロン糸で縫合し、後日抜糸することをお勧めしています。これらの手術は、細いナイロン糸で縫合し、適切な日に抜糸するのが、最も傷が綺麗に治ります。ナイロン糸が最も炎症反応、異物反応が起こりにくいので、ナイロン糸で丁寧に縫合し、傷がくっついたときに抜糸するのが、傷にとってはベストです。もし、これらの手術を吸収糸で縫合し、自然に糸が脱落して取れるまで放置しておくと、傷跡が非常に汚くなってしまいます。
「自然に溶ける糸で縫合するので、抜糸に来ていただく必要はありません」と聞くと、何となく最新の技術を使って最先端な感じがしたり、抜糸に行く必要がなくて楽だから患者様にとって親切な感じがするかもしれません。しかし、それはただ単に抜糸をする手間を省き、回転を良くして効率よく経営するためのこともあります。また、ダーマボンドに関しても、縫合する手間が省け、抜糸する手間も省けます。しかし、傷口をボンドでくっつけるのは、技術のない医者でも簡単にできる一方、技術のある医者が細い糸で丁寧に縫合するのに比べ、傷跡が汚くなります。
高須クリニックでは、傷跡がなるべく綺麗に治り、目立たなくなることを第一にしているので、非吸収糸で縫合して抜糸するのが一番綺麗になる場合は、吸収糸やダーマボンドは使用しないようにしているので、御了承ください。
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