実際の施術をドクターが解説
この解説動画、写真解説では手術シーンが含まれます。
気の弱い方、血を見るのが苦手な方は閲覧をご遠慮ください。
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出ているはずの乳首が、引っ込んだ状態の『陥没乳頭』は、日本人によく見られる症状。刺激すると出てくる場合は問題ありませんが、重度の場合、そのままにしておくと授乳の妨げになるほか、乳頭や乳腺の炎症の原因になることも。見た目の問題以上に、衛生面の問題が深刻です。陥没の状況は一人ひとり異なるので、手術方法も色々。基本となるのは、乳輪部分を切開し、裏から乳首を押し上げて凸型に整えるという手術で、授乳に必要な乳管を傷つけず、傷跡も目立たないのが特徴です。
陥没乳頭の原因、分類について解説させていただきます。
陥没乳頭(乳首)というのは、通常、表に突出しているはずの乳首が中に入り込んでしまっている状態のことをいいます。
原因は、乳腺で作られた母乳を乳首まで運ぶ乳管が未発達で短いため、乳首が乳管に引っ張られて陥没するといわれています。
最近は食生活の変化などにより、昔に比べるとバストの大きい女子が増え、それに比例して陥没乳頭も増えているといわれています。
それは、バストの成長に乳管の成長が追い付かないためだともいわれており、あるデータによると、程度の差はあれ、近年の若い女性は5人に1人くらいは陥没乳頭だともいわれています。
正常の乳房、乳頭の解剖。
乳腺で造られた乳汁(母乳)は乳管を通り、乳頭の先から射乳される。
成長前の乳房、乳頭。
乳腺、乳房の発達に、乳管の発達が追いつかないと、短い乳管にひきつられた乳頭が取り残され、陥没乳頭になってしまう。
陥没乳頭は大きく分けて仮性と真性の2種類に分けられます。
仮性は、普段は陥没していても刺激をすると表に出てくるタイプで、将来授乳することはできるので、主に見た目が問題になります。
仮性陥没乳頭。
普段は陥没している。
指などで刺激をすると、
陥没していた乳頭が出る。
真性は、刺激をしても出てこず、常に陥没しているタイプで、将来授乳することができないので、見た目だけでなく、機能的にも問題です。
真性陥没乳頭。
指などで刺激をしても、
乳頭は陥没したままで出てこない。
真性でも仮性でも、手術をすれば、常に乳頭が出ている正常な状態にすることができます。
陥没乳頭は、陥没している部分に垢や分泌物が溜まり不潔になりやすく、細菌が繁殖して乳腺炎になることがあるので、健康面でも注意が必要です。
美しいバストというのは、形が良く、程よい大きさのバストに、程よい大きさの乳輪に、程よい大きさで綺麗な形の乳首がついているものです。
見た目の問題、機能の問題、健康面の問題からみても、陥没乳頭は治療した方が良いことが多いです。
手術は、麻酔クリームを塗った後、特殊な極細の針による注射で局所麻酔をしてから行うので、術中の痛みは感じません。縫合も専用の極細糸を使用するので、傷跡はほとんど目立ちません。また、高度な技術で可能な限り乳管を温存するので、術後の授乳も問題ありません。
ダウンタイムの痛みが心配な方には、痛みが出やすいとされる施術後約72時間痛みを抑えるエクスパレル麻酔※1をお選びいただけます。
※1 エクスパレル麻酔は、米国FDA認可の施術後約72時間痛みを抑える局所麻酔。銀座高須クリニック、名古屋院、栄院でお取扱いしています。
手術後は、痛み止めの内服薬などを処方しています。
麻酔クリーム
麻酔クリームを塗る様子
片方 | ¥275,000(税込) |
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【全院】
陥没乳頭
※施術方法や施術の流れに関しましては、各院・各医師により異なります。予めご了承ください。
※ホームページ上で掲載されている価格は税込表示となっております。
※当院で行う治療行為は保険診療適応外の自由診療になります。
※インバウンドの方の施術料金は通常料金とは異なります。詳しくはお問い合わせ下さい。
陥没乳頭手術の術式について(高須幹弥の場合)解説させていただきます。
陥没乳頭を治す手術は、陥没の状態などによって様々な術式があります。
普段は陥没していない状態で、ときどき陥没する程度の軽症の陥没乳頭であれば、乳頭の周囲に3ヶ所程度Z形成する術式(難波法)や乳頭の周囲に糸をぐるっと一周埋没させる術式でも治ることがあります。
難波法。
乳頭の周囲に3ヶ所程度Z形成する。
非常に軽症の陥没乳頭であれば、この術式で完治できることもある。
難波法の横から見た図。
Z形成により延長させ、基部を引き締める。
極々軽症の陥没乳頭であれば、埋没式で治すこともある。
基部にメスで針穴を空けて糸を通す。
基部を糸で締め上げることにより再陥没を予防する。
しかし、それらの術式では、そのようなごく軽症の陥没乳頭なら改善することはありますが、ある程度しっかりした陥没乳頭には、それらの術式で手術を行っても、陥没を治すことができないか、一旦陥没が治っても、時間が経つと後戻りしてしまうことがあります。
また、それらの術式では、刺激をしても一切出てこないような中等度~重症の患者乳頭には、全く効果はありません。
そのため、私(高須幹弥)は、根治的で後戻りが起こらない術式で陥没乳頭の手術を行っております。
以下に詳しい手術の流れを解説させていただきます。
麻酔のクリームを塗った後、極細の注射針で、比較的感覚の鈍い乳頭基部から注射します。
感覚の強い乳頭の先端からは注射しないので、麻酔の注射の痛みはわずかです。
手術前
麻酔のクリームを塗った後、極細の注射針で、比較的感覚の鈍い乳頭基部から注射するので、麻酔の注射の痛みはそれほど強くない。
陥没乳頭はほとんど場合、乳頭の真ん中辺りを中心に水平に括れて、そこの括れを中心に引っ張られて陥没しています。
その括れのラインに沿ってメスで乳頭の皮膚を切開します。
乳頭の真ん中の括れに沿ってメスで皮膚切開する。
横から見た図。
括れに沿って切開する。
切開した創部から、突っ張っている乳管の周囲の結合組織を解除しながら、陥没している乳頭を引き出します。
このとき、授乳機能を温存するため、可能な限り乳管を切断したり、傷つけないように、慎重に乳頭を引っ張り出します。
特に、今後、妊娠、出産、授乳をする予定のある方にとっては、術後に授乳ができるようにすることは大変重要なので、可能な限り乳管を温存するようにしています。
この処理を行わないと、せっかく手術をしても後戻りを起こして、また陥没してしまいます。
乳管の突っ張りの強い人や、何回も乳腺炎を繰返して瘢痕化している人程、きちんと処理しないと後戻りを起こしやすいのですが、正しい手術を正確に行えば、後戻りはまず起きません。
括れに沿って切開した部分から、乳管周囲の結合組織を解除しながら引っ張り出す。
可能な限り乳管を温存しながら乳頭を引っ張り出す。
陥没している乳頭を引き出した後は、再び陥没して後戻りしないように、乳頭の基部(根元の部分)を縫い縮めます。
異物が残らないように、吸収糸(溶ける糸)で中縫いをします。
糸が吸収されてなくなっても、組織同士が癒着してくっついているので、後戻りすることはありません。
乳頭基部を吸収糸で縫縮し、後戻りが起こらないようにする。
最後に乳頭の表面の皮膚を丁寧に縫合して手術終了です。
表面は青色透明の細いナイロン糸(非吸収糸)で縫合するので、7~10日後くらいに抜糸をします。
抜糸後、傷跡はほとんど目立たなくなります。
乳頭の表面の皮膚を丁寧に縫合して、手術終了。
抜糸した後は、傷跡はほとんど目立たなくなる。
陥没乳頭
思春期頃から人とは違う乳首の形状に悩まれていました。ご本人は見た目を気にされていましたが、問題はそれだけではありません。
この方の場合は、刺激しても乳頭が出てこない重度の陥没乳頭。ここまで乳頭が陥没していると授乳ができないのです。未婚の方でしたが、将来に備える意味も含めて手術をすることになりました。美しい乳首を手に入れ、授乳の不安も解消。晴れやかな笑顔で、クリニックを後にされました。
陥没乳頭料金
片方 ¥275,000(税込) 【全院】当院ではお客様がご納得いくまでカウンセリングを行い、施術後のアフターケアもしっかりとサポートさせていただきます。
施術時間 | 片側30~60分程度 |
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術後の通院 | 1~2回 |
術後の腫れ | 1~2週間(個人差あり) |
カウンセリング当日の治療 | 予約に空きがあれば可能 |
入院の必要性 | なし |
麻酔 | クリーム麻酔と、局所麻酔 ダウンタイムの痛みが心配な方にはエクスパレル麻酔※1をご用意しています。 ※1 エクスパレル麻酔は、米国FDA認可の施術後約72時間痛みを抑える局所麻酔。銀座高須クリニック、名古屋院、栄院でお取扱いしています。 |
シャワー | 創部がぬれなければ当日より可能 |
陥没した乳頭を治すことができても、その形が気に入らなかったり、傷跡が残っては、また新たな悩みを生んでしまいます。治すと同時に美しさを考える美容外科の専門ドクターなら、きれいな仕上がりを実現できます。
当サイトは高須クリニック在籍医師の監修のもとで掲載しております。