実際の施術をドクターが解説
この解説動画、写真解説では手術シーンが含まれます。
気の弱い方、血を見るのが苦手な方は閲覧をご遠慮ください。
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出ているはずの乳首が、引っ込んだ状態の『陥没乳頭』は、日本人によく見られる症状。刺激すると出てくる場合は問題ありませんが、重度の場合、そのままにしておくと授乳の妨げになるほか、乳頭や乳腺の炎症の原因になることも。見た目の問題以上に、衛生面の問題が深刻です。陥没の状況は一人ひとり異なるので、手術方法も色々。基本となるのは、乳輪部分を切開し、裏から乳首を押し上げて凸型に整えるという手術で、授乳に必要な乳管を傷つけず、傷跡も目立たないのが特徴です。
陥没乳頭の原因、分類について解説させていただきます。
陥没乳頭(乳首)というのは、通常、表に突出しているはずの乳首が中に入り込んでしまっている状態のことをいいます。
原因は、乳腺で作られた母乳を乳首まで運ぶ乳管が未発達で短いため、乳首が乳管に引っ張られて陥没するといわれています。
最近は食生活の変化などにより、昔に比べるとバストの大きい女子が増え、それに比例して陥没乳頭も増えているといわれています。
それは、バストの成長に乳管の成長が追い付かないためだともいわれており、あるデータによると、程度の差はあれ、近年の若い女性は5人に1人くらいは陥没乳頭だともいわれています。
正常の乳房、乳頭の解剖。
乳腺で造られた乳汁(母乳)は乳管を通り、乳頭の先から射乳される。
成長前の乳房、乳頭。
乳腺、乳房の発達に、乳管の発達が追いつかないと、短い乳管にひきつられた乳頭が取り残され、陥没乳頭になってしまう。
陥没乳頭は大きく分けて仮性と真性の2種類に分けられます。
仮性は、普段は陥没していても刺激をすると表に出てくるタイプで、将来授乳することはできるので、主に見た目が問題になります。
仮性陥没乳頭。
普段は陥没している。
指などで刺激をすると、
陥没していた乳頭が出る。
真性は、刺激をしても出てこず、常に陥没しているタイプで、将来授乳することができないので、見た目だけでなく、機能的にも問題です。
真性陥没乳頭。
指などで刺激をしても、
乳頭は陥没したままで出てこない。
真性でも仮性でも、手術をすれば、常に乳頭が出ている正常な状態にすることができます。
陥没乳頭は、陥没している部分に垢や分泌物が溜まり不潔になりやすく、細菌が繁殖して乳腺炎になることがあるので、健康面でも注意が必要です。
美しいバストというのは、形が良く、程よい大きさのバストに、程よい大きさの乳輪に、程よい大きさで綺麗な形の乳首がついているものです。
見た目の問題、機能の問題、健康面の問題からみても、陥没乳頭は治療した方が良いことが多いです。
手術は、麻酔クリームを塗った後、特殊な極細の針による注射で局所麻酔をしてから行うので、術中の痛みは感じません。縫合も専用の極細糸を使用するので、傷跡はほとんど目立ちません。また、高度な技術で可能な限り乳管を温存するので、術後の授乳も問題ありません。
ダウンタイムの痛みが心配な方には、痛みが出やすいとされる施術後約72時間痛みを抑えるエクスパレル麻酔※1をお選びいただけます。
※1 エクスパレル麻酔は、米国FDA認可の施術後約72時間痛みを抑える局所麻酔。銀座高須クリニック、名古屋院、栄院でお取扱いしています。
手術後は、痛み止めの内服薬などを処方しています。
片方 | ¥275,000(税込) |
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【全院】
陥没乳頭
※施術方法や施術の流れに関しましては、各院・各医師により異なります。予めご了承ください。
※ホームページ上で掲載されている価格は税込表示となっております。
※当院で行う治療行為は保険診療適応外の自由診療になります。
※インバウンドの方の施術料金は通常料金とは異なります。詳しくはお問い合わせ下さい。
陥没乳頭手術の術式について(高須幹弥の場合)解説させていただきます。
陥没乳頭を治す手術は、陥没の状態などによって様々な術式があります。
普段は陥没していない状態で、ときどき陥没する程度の軽症の陥没乳頭であれば、乳頭の周囲に3ヶ所程度Z形成する術式(難波法)や乳頭の周囲に糸をぐるっと一周埋没させる術式でも治ることがあります。
難波法。
乳頭の周囲に3ヶ所程度Z形成する。
非常に軽症の陥没乳頭であれば、この術式で完治できることもある。
難波法の横から見た図。
Z形成により延長させ、基部を引き締める。
極々軽症の陥没乳頭であれば、埋没式で治すこともある。
基部にメスで針穴を空けて糸を通す。
基部を糸で締め上げることにより再陥没を予防する。
しかし、それらの術式では、そのようなごく軽症の陥没乳頭なら改善することはありますが、ある程度しっかりした陥没乳頭には、それらの術式で手術を行っても、陥没を治すことができないか、一旦陥没が治っても、時間が経つと後戻りしてしまうことがあります。
また、それらの術式では、刺激をしても一切出てこないような中等度~重症の患者乳頭には、全く効果はありません。
そのため、私(高須幹弥)は、根治的で後戻りが起こらない術式で陥没乳頭の手術を行っております。
以下に詳しい手術の流れを解説させていただきます。
麻酔のクリームを塗った後、極細の注射針で、比較的感覚の鈍い乳頭基部から注射します。
感覚の強い乳頭の先端からは注射しないので、麻酔の注射の痛みはわずかです。
手術前
麻酔のクリームを塗った後、極細の注射針で、比較的感覚の鈍い乳頭基部から注射するので、麻酔の注射の痛みはそれほど強くない。
陥没乳頭はほとんど場合、乳頭の真ん中辺りを中心に水平に括れて、そこの括れを中心に引っ張られて陥没しています。
その括れのラインに沿ってメスで乳頭の皮膚を切開します。
乳頭の真ん中の括れに沿ってメスで皮膚切開する。
横から見た図。
括れに沿って切開する。
切開した創部から、突っ張っている乳管の周囲の結合組織を解除しながら、陥没している乳頭を引き出します。
このとき、授乳機能を温存するため、可能な限り乳管を切断したり、傷つけないように、慎重に乳頭を引っ張り出します。
特に、今後、妊娠、出産、授乳をする予定のある方にとっては、術後に授乳ができるようにすることは大変重要なので、可能な限り乳管を温存するようにしています。
この処理を行わないと、せっかく手術をしても後戻りを起こして、また陥没してしまいます。
乳管の突っ張りの強い人や、何回も乳腺炎を繰返して瘢痕化している人程、きちんと処理しないと後戻りを起こしやすいのですが、正しい手術を正確に行えば、後戻りはまず起きません。
括れに沿って切開した部分から、乳管周囲の結合組織を解除しながら引っ張り出す。
可能な限り乳管を温存しながら乳頭を引っ張り出す。
陥没している乳頭を引き出した後は、再び陥没して後戻りしないように、乳頭の基部(根元の部分)を縫い縮めます。
異物が残らないように、吸収糸(溶ける糸)で中縫いをします。
糸が吸収されてなくなっても、組織同士が癒着してくっついているので、後戻りすることはありません。
乳頭基部を吸収糸で縫縮し、後戻りが起こらないようにする。
最後に乳頭の表面の皮膚を丁寧に縫合して手術終了です。
表面は青色透明の細いナイロン糸(非吸収糸)で縫合するので、7~10日後くらいに抜糸をします。
抜糸後、傷跡はほとんど目立たなくなります。
乳頭の表面の皮膚を丁寧に縫合して、手術終了。
抜糸した後は、傷跡はほとんど目立たなくなる。
陥没乳頭
思春期頃から人とは違う乳首の形状に悩まれていました。ご本人は見た目を気にされていましたが、問題はそれだけではありません。
この方の場合は、刺激しても乳頭が出てこない重度の陥没乳頭。ここまで乳頭が陥没していると授乳ができないのです。未婚の方でしたが、将来に備える意味も含めて手術をすることになりました。美しい乳首を手に入れ、授乳の不安も解消。晴れやかな笑顔で、クリニックを後にされました。
片方 | ¥275,000(税込) |
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【全院】
当院ではお客様がご納得いくまでカウンセリングを行い、施術後のアフターケアもしっかりとサポートさせていただきます。
当院の手術の際の局所麻酔注射、ヒアルロン酸注射、ボツリヌストキシン注射の際の注射針には、国産のテルモ針、エンジェルニードルなど、質の良いものだけを使用しています。
一般的に、注射針は、より細く、より切れの良いほうが痛みが少なくなっています。当院で使用している注射針は、細さと切れ味を追及した質の良い注射針。針を刺す際の痛みが少なく、少しでも患者様の苦痛を少なくするために最善の努力をしています。
注射をするときの痛みは、一般的に、細い注射針ほうが少なく、太い注射針のほうが痛みが強くなります。それは、皮膚や粘膜に注射する際、注射針で皮膚や粘膜の表面に小さな穴を空け、針先が中に入っていくからです。当然、細い針のほうが表面を傷つけるダメージが少なく、痛みが少なくなります。
しかしながら、注射する部位によっては、あまりに細すぎる注射針を使用すると、針が皮膚の硬さに負けてしまい、刺さらない場合も。当院では様々なG(ゲージ)※の注射針を取り揃えており、皮膚の硬さに負けない硬さの注射針で、細いものでは30~34G(ゲージ)※のものをご用意しています。
注射する部位によって使用する針を替え、少しでも患者様の痛みが少なくなるように努力しています。
※G(ゲージ):注射針の太さの単位。 数字が大きいほど細くなります。
当院では、針の外径に対して内径の大きい注射針を使用。
麻酔液やヒアルロン酸、ボツリヌストキシンなどを注射する際、薬液は注射針の内腔を通過して注入されます。
外径に対して内径が大きい注射針のほうが、薬液が内腔を通過する時の圧力に対する外径の太さが細いため、その分、細い針を使用することができます。結果的に患者様の痛みが少なくなります。
当院では切れ味の鋭い注射針を使用。
切れ味が鋭い注射針は、皮膚や粘膜を貫く際、抵抗が少なくスムーズに針が入っていくため、痛みが少なくなります。
一般的に、薬液を注入する際、浅い層に注入する場合は短い注射針を用い、深い層に注入する際は長い注射針を用います。
当院でも同じように、皮膚の狭い範囲に注入する際には短い注射針を用い、広い範囲に注入する際には長い注射針を用いて注射を行っています。
特に、広い範囲に注入する場合、短い注射針で行うと、何回も針を刺すことになってしまい、その分、患者様の痛みが強くなります。そのため、広い範囲に注入時には、少しでも痛みを軽減させるために専用の長いカテラン針などを使用しています。
当院では、手術後や注射後などの腫れを早く引かせる漢方薬「治打撲一方(ヂダボクイッポウ)」を常備しております。
治打撲一方は、元来、その名が示すよう、打撲の治療に用いる内服薬であり、江戸時代中期の医者香川修庵によって考えられた薬です。
患部の血行をよくするとともに、腫れや痛みをやわらげる効果があります。
打撲以外にも、外科手術後の腫れや痛みに対しても一般的に使われており、美容整形の手術や注射などの後にも使用することができます。
漢方薬は、自然の草や木からとった「生薬」の組み合わせでできています。
治打撲一方の構成生薬は下記の7種類です。
・桂皮(ケイヒ): クスノキ科カツラの木の樹皮を乾燥させたもの。薬効は、体を温め、痛みを止め、血行を改善する作用があります。
・川芎(センキュウ): セリ科センキュウの根茎を乾燥させたもの。薬効は、血液循環をよくし、痛みを止める作用があります。
・川骨(センコツ): スイレン科コウホネの根茎を乾燥させたもの。薬効は、血液循環と水分の循環をよくし、内出血を治す作用があります。
・甘草(カンゾウ): マメ科カンゾウの根を乾燥させたもの。薬効は、消化を整え、痛みを止める作用があります。
・大黄(ダイオウ): タデ科ダイオウの根茎を乾燥させたもの。薬効は、便通をよくし、血行を改善する作用があります。
・丁子(チョウジ): フトモモ科チョウジノキの蕾。薬効は、腹を温め、痛みを止める作用があります。
・撲樕(ボクソク): ブナ科クヌギの樹皮を乾燥させたもの。薬効は、皮膚の排膿を促す作用があります。
桂皮と丁子は発散性の生薬で、患部の熱や痛みを発散して治します。
大黄と樸樕には収斂作用があり、熱や腫れを冷ます効果が期待できます。
そのほか、血液循環をよくする川芎、止血作用の川骨、緩和作用のある甘草などが配合されます。
これらの成分が一緒に働くことで、相乗作用があり、よりよい効果を発揮します。
通常、朝昼夕の3回、1包2.5gずつ、食前又は食間に経口服用します(1日3包内服するということです)。
主に手術後の腫れの強い間に内服します(手術後3日~2週間程度のことが多いです)。
手術、注射などの治療後に服用を希望される方に処方させていただきます。
1包 : ¥110(税込)【全院】
高須クリニックでは、内出血を早く引かせる薬「ケラスキンクリーム」を常備しています。
主成分は、ラクトフェリンをナノ脂質(リポソーム)に封入したもので、皮膚に浸透しやすく、お肌に優しいクリームです。
ラクトフェリンとは、母乳・涙・汗・唾液などの分泌液に含まれる鉄結合性の糖タンパク質です。
内出血は、赤血球中のヘモグロビンに含まれる鉄の色が大きな素ですが、ラクトフェリンは鉄と結合して排出する作用(鉄キレート作用)が非常に強く、内出血の色を早く消す効果があります。
また、ラクトフェリンには抗炎症作用や、抗菌作用、抗酸化作用もあり、メタロプロテアーゼ(細胞外マトリックスを分解する酵素)に対するキレート作用もあります。
サイトカインの過剰な産生を抑制し、炎症部位における白血球の過剰な動員および活性化を阻害する状態になり、内出血の回復に効果が期待されます。
当院では、ヒアルロン酸やボツリヌストキシンなどの注射による治療の際、極細の注射針を使用し、細心の注意をはらい、治療しているため、内出血は起こりにくいのですが、体質などの理由により、稀に起こってしまうことはあります。
目元の手術やエイジングケア手術などでも内出血が生じてしまうことはあります。
内出血が生じてしまうと、通常、治まるまでに1週間程度かかり、長い場合は2週間程度かかってしまうこともあります。
その場合、ケラスキンクリームを用いることにより、早く内出血を引かせることができます。
1日2回、患部の皮膚に塗布し、指で優しくマッサージします。
1回につき約0.15ml使用しますが、部位によって適宜増減し、調整します。
薬を塗布し、皮膚に吸収された後、メイクをしていただくことができます。
手術後の縫合してある傷の部分にケラスキンを塗布することも可能です(抜糸する前の糸がついている傷に塗布することが可能ですが、糸がついている状態の傷にメイクすることは勧めていません)。
5ml : ¥2,200(税込)【全院】
施術時間 | 片側30~60分程度 |
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術後の通院 | 1~2回 |
術後の腫れ | 1~2週間(個人差あり) |
カウンセリング当日の治療 | 予約に空きがあれば可能 |
入院の必要性 | なし |
麻酔 | クリーム麻酔と、局所麻酔 ダウンタイムの痛みが心配な方にはエクスパレル麻酔※1をご用意しています。 ※1 エクスパレル麻酔は、米国FDA認可の施術後約72時間痛みを抑える局所麻酔。銀座高須クリニック、名古屋院、栄院でお取扱いしています。 |
シャワー | 創部がぬれなければ当日より可能 |
手術をする場合、通常は局所麻酔で行います。
シリコンバッグプロテーゼ豊胸手術や脂肪注入豊胸などと同時に行う場合は全身麻酔で行うことがありますが、単独で行う場合は通常、局所麻酔で行います。
私(高須幹弥)の手術に関しては、まず、麻酔クリーム(リドカインクリーム)を乳首に塗ります。
5~10分くらい経過すると、麻酔クリームが効いてきて、乳首の表面の感覚が鈍くなってくるので、麻酔クリームが効いてきてから局所麻酔の注射をします。
麻酔クリームを塗ってから局所麻酔注射をすれば痛みが0になるわけではありませんが、麻酔クリームを塗っていない場合に比べると、痛みが半分くらいになります。
また、乳首の先端は敏感などころなので、最初から乳首の先端に麻酔の注射をせず、比較的感覚が鈍く痛みの少ない乳輪の辺りから注射して、乳首全体的に麻酔の注射をしていくようにします。
そのため、局所麻酔の注射の痛みは、最初にちょっとチクっとする程度です。
手術中は局所麻酔がよく効いているので、痛みは感じません。
手術が終了してから2~3時間くらい経過すると、局所麻酔が切れてきて、徐々に痛みが出てきますが、小さい切り傷程度の痛みなので、それほど強い痛みではなく、日常生活には支障のない痛みです。
ダウンタイムの痛みが心配な方には、痛みが出やすいとされる施術後約72時間痛みを抑えるエクスパレル麻酔をお選びいただけます。エクスパレル麻酔は米国FDAで認証された局所麻酔です。(エクスパレル麻酔は銀座高須クリニック、名古屋院、栄院でお取扱い)
乳頭の皮膚の一部をメスで切開した後、細い糸で縫合します。
縫合した糸は8~14日後くらいに抜糸します(抜糸するまでの期間は、手術術式や医者によって多少異なることがあるので、詳しくはカウンセリングのときに担当医にお聞きください)。
手術当日、手術翌日、翌々日の3日間は、なるべく創部を濡らさないようにしていただきます。
創部を濡らさなければ、洗髪、洗顔、バストより下のシャワー浴や入浴をしていたただいて大丈夫です。
ただし、3日間の間は、体が温まり過ぎると、血行が良くなって、創部が腫れてきたり、痛みが出てくることがあるので、入浴する場合は、体が温まらないように、ぬるま湯に短時間浸かる程度にしてください。
手術後3日目からは、創部をシャワーなどで濡らして洗っていたただいて大丈夫ですが、湯船に創部まで浸かって入浴するのは、抜糸するまで念のため避けてください。
また、創部を洗うときは、強くゴシゴシ擦らないように、優しくシャワーで洗い流す程度にしてください。
抜糸をしたら、次の日から創部も湯船に浸けて入浴していたただいて大丈夫だし、サウナ浴や岩盤浴をしていたただいても大丈夫です。
創部を洗うときは、手術して1ヶ月経過するまでは、強くゴシゴシ擦るのは避け、指先で優しく洗う程度にしてください。
1ヶ月経過すれば、普段通り洗っていたただいて大丈夫です。
手術をした後は、乳首に傷があり、細い糸で縫合された状態になっています。
創部が落ち着くまでの間は、乳首を擦られたりすると、痛みがあります。
また、手術して1週間くらいの間は、全身の血行が良くなるようなことをすると、創部の血流が良くなり過ぎて、痛みが出てくることがあります。
そのため、手術して1週間くらいの間はジョギングや激しい筋力トレーニングなどの、全身の血行が良くなる運動はしないのが無難です。
1週間経過すれば、ある程度運動していただいて大丈夫ですが、1ヶ月くらいの間は、創部に負担がかからないように、乳首が強く圧迫されたり、擦られたりするよいたな運動は避けてください。
手術をした後は、乳首に傷があって、細い糸で縫合してある状態になっています。
抜糸するまでの間は特に、傷跡を圧迫したり、擦られたりすると、痛みがあります。
手術にブラジャーを付けることは可能ですが、乳首が圧迫されないように、キツすぎないゆるめのブラジャーをしていただく必要があります。
抜糸が済んだ後は、比較的創部は安定しますが、手術後1ヶ月くらいの間はキツめのブラジャーはしないのが無難です。
1ヶ月経過すれば普段通りのブラジャーを付けていたただいてもまず問題ありません。
手術をした後は、乳首に傷があり、細い糸で縫合された状態になっています。
そのため、抜糸するまでの間は、彼氏や旦那さんに乳首を触られたり、舐められたりしないようにしてください。
抜糸が済んで、手術後3週間経過していれば、乳首を触られたり舐められたりしても大丈夫ですが、しばらくの間は、刺激に敏感になっていることがあるので、刺激を受けて痛みがある場合は、乳首を責められるのは避けてください。
乳首を責められなければ、手術翌日からでも性行為をすることは可能ですが、激しいセックスをすることにより、全身の血行が良くなると、手術部位に腫れや痛みが出てくることがあるので、もし、そのような徴候がみられたら、セックスを中断してください。
風俗で働いていらっしゃる方は、お客さんに乳首を責められることがある場合は、抜糸が済むまでは、絶対に仕事を休んでください。
傷の治り具合にもよりますが、やはり、3週間くらいは仕事を休むのが無難です。
高須クリニックでは、手術後に、抗生剤や痛み止めなどの内服薬を処方させていただいています。
非常に稀にですが、これらの内服薬を飲むとアレルギーを起こす方がいらっしゃいます。
もし、これらの内服薬を飲んだ後に、発疹(薬疹)、顔面浮腫(顔が強く腫れて浮腫んだ状態になります)喘息様症状、呼吸困難などの症状が現れたら、それらの薬の内服は中止していただく必要があります。
そのことは手術後に患者様にお伝えするようにしているのですが、時々、患者の自己判断で、アレルギー症状が出ても、「薬を飲まないと不安だから」という理由で内服を継続されてしまう方がいらっしゃいます。
その場合、非常に危険なので、アレルギー症状が出た場合は、必ず処方された薬を中断してください。
以下に処方する薬について詳しく説明させていただきます。
〈痛み止めについて〉
痛み止めに関しては、ロキソプロフェンNaの内服薬(ロキソプロフェン錠)やボルタレン座薬を処方することが多いですが、アスピリン喘息の方や、過去にNSAIDsでアレルギーが出たことのある方が、ロキソプロフェン錠やボルタレン座薬を使用すると、喘息症状やアレルギー症状が出る可能性があります。
そのため、そのような方には、ロキソプロフェン錠やボルタレン座薬は処方せず、代わりにカロナール錠(アセトアミノフェン)を処方させていただくことがあります。
カロナール錠は、15歳未満の患者様で手術後に痛み止めが必要な場合に、担当の医師の裁量でお出しさせていただくこともあります(インフルエンザ脳症、ライ症候群予防のため)。
カロナール錠(アセトアミノフェン)は、ロキソプロフェンやボルタレンなどのNSAIDsとは異なる種類の非ピリン系の内服薬です。
ロキソプロフェンよりも穏やかな作用であり、炎症を抑える作用が弱く、鎮痛作用、解熱作用も比較的弱いですが、NSAIDsでアレルギー症状が出る人に対しては、比較的安全性が高いです。
〈抗生剤について〉
高須クリニックでは、術後の抗生剤に、フロモックスなどのセフェム系抗生剤、アモキシシリン、アモペニキシンなどのペニシリン系抗生剤を投与することが多いです。
これらの薬でアレルギーがでたことがある人は、テトラサイクリン系のミノマイシン、ミノトーワなどに替えることがあります。
このように、過去に抗生剤で薬疹や粘膜浮腫、顔面浮腫などのアレルギー症状がでたことがある人は、抗生剤の種類を替えて処方することができますが、何の薬でアレルギーが出たかわからない人や、薬を替えても抗生剤を飲みたくない人は、無理して飲む必要はないので、その場合は抗生剤は処方致しません。
〈何故、手術後に抗生剤を飲まなくても大丈夫なのか?〉
高須クリニックでは、昔から、手術後に抗生剤(抗生物質)の内服薬(飲み薬)を処方しています。
二重まぶた埋没法、切開法、目頭切開などの目元の手術、シリコンプロテーゼ、小鼻縮小などの鼻の手術、顎のシリコンプロテーゼ、フェイスリフト、豊胸手術など、ほとんどの手術で術後に3~5日間程度抗生剤を処方しています。
手術中、手術後に抗生剤を投与するのは、「術中感染、術後感染の予防投与」といい、術後に創部に感染症が起こらないようにするためのものとされ、日本では昔から様々な手術で投与されてきました。
外科、心臓外科、整形外科、形成外科、耳鼻科などの科でも、手術後に抗生剤の点滴を何日間もしたり、内服薬の投与もすることが多いです。
昔からこれだけ色々な科で、手術後にたくさんの抗生剤が投与されていると、
「手術後の感染症を予防するための抗生剤投与は重要なことなんだなあ」
と思う人が多いと思いますが、実際には、美容外科や形成外科の手術に関して、「手術後に抗生剤を投与すると感染症が予防できる」というエビデンスはありません。
要するに、「手術後に抗生剤を投与すると、手術後に抗生剤を投与しなかった場合に比べて、感染症の発生率に有意差があった」という明らかなデータはないということです。
では何故、日本では昔からこんなにもたくさん手術後に抗生剤が投与されていたかというと、それは健康保険の仕組みと、病院と製薬会社のしがらみによるからです。
健康保険で診察、治療する場合、一部の例外を除くと、治療をすればするだけ保険点数は加算され、病院の収益になります。
患者さんが軽い風邪で来院されても、解熱剤、咳止め、去痰剤、抗生剤などの薬をたくさん処方することによって利益をあげます。
本来、ウィルス性の風邪に抗生剤は無効なのですが、「細菌の二次感染の予防のための予防投与」という建前で処方します。
手術をした後も、「術後感染の予防」という建前で、抗生剤の点滴や内服薬の投与を長期間行い、保険点数を増やし、利益をあげます。
しかし、必要のない薬であっても、医学的知識の乏しい患者様にとっては、どの薬が必要でどの薬が必要でないなんてことはわからないし、医者が必要と言えば必要なんだと思ってしまいます。
現在、世界では、術後に抗生剤を投与することによって感染症を予防できるというエビデンスがないことから、「抗生剤を投与する場合は手術から24時間以内が望ましい」という指針がメジャーであり、整形外科の人工関節の手術や心臓外科の手術などの感染ハイリスクの手術でのみ24時間以内までに抗生剤を投与し、それ以降は投与しないのが主流です。
〈抗生剤には様々な副作用、リスクがある〉
保険診療で、医者が患者様に抗生剤を必要以上にたくさん処方しても、患者様は医学の知識が乏しいため、何も文句は言いません。
中には、「たくさん薬を出してくれた。医者に大切にされてるのでありがたい」と喜んでしまう患者様もいらっしゃいます。
むしろ、軽い風邪で受診した患者様に対して医者が、「解熱剤も抗生剤も必要ないのでお出ししません」「水分をしっかり摂ってお家で安静にしてるだけで治りますよ」と言って、診察だけして何も薬を出さないと、「あそこの医者は何も薬を出してくれなかった!」と怒ってしまう患者様もいらっしゃいます。
しかし、抗生剤には様々なリスク、副作用があります。
どんな抗生剤でも、体質によっては必ずアレルギーがでる可能性があり、全身に薬疹がでたり、口の中や気道の粘膜が腫れて、呼吸困難になったり、アナフィラキシーショックで死亡する可能性もあります。
抗生剤の内服をすることにより、胃の粘膜が荒れて、胃炎になることもあります。
抗生剤によって、腸の中の腸内細菌が死んでしまい、悪玉菌が増えることにより、お腹の調子が悪くなって、下痢をしたり、便秘になることがあります。
抗生剤によって、皮膚の常在菌が死んでしまい、代わりに他の微生物が増えることにより肌が荒れたり、ニキビができたり、真菌症になって、カンジダ症やインキンタムシになることもあります。
抗生剤を長期間投与し続けることにより、身体の中で抗生剤の効かない耐性菌が増えてしまい、将来、何らかの感染症を起こし、本当に抗生剤治療が必要になったときに、抗生剤が効かない身体になっていることもあります。
健康保険で必要のない抗生剤を投与しても、患者様にとっては百害あって一利なしであり、得をするのは病院と製薬会社だけです。
とはいえ、日本には薬神話というものがあり、患者様が病院に行けば、医者が薬を出してくれるのが習慣であり、薬を出さないで正しいことをする医者が少数派になってしまうのが現状です。
医者や看護師などの医療従事者達も、常に勉強して新しい知識を頭に入れ、何が正しくて何が間違っているか理屈でものを考える頭の人は、必要でない抗生剤を処方しないことを理解しますが、理屈でものを考えないで、昔から習慣的にやっていることや周りの人達がやっていることが正しいとだけ考えている頭の人は、未だに術後の抗生剤投与は絶対に必要だと考えています。
もし、美容整形手術の術後の抗生剤を処方しないと、患者様によっては、
「なんでここのクリニックでは術後に抗生剤を出してくれないのですか!?」
「○○クリニックで手術したときは術後に抗生剤を出してくれたのに、なんでここのクリニックでは出してくれないのですか!?」
「術後に抗生剤も出さないなんて、酷い扱いですね!」
と、怒ってしまう患者も多くいらっしゃると思います。
そのため、高須クリニックでは術後に最低限の抗生剤を処方しておりますが、もしも抗生剤を飲むことを望まない患者様がいらっしゃれば、医師にお伝えください。
陥没乳頭手術のリスク、副作用に、仕上がりにわずかな左右差が生じる可能性というものがあります。
そもそも、人間の身体は左右非対称にできています。
乳頭も必ず多少の非対称はあります。
バストのついている位置、皮膚の厚み、皮膚のたるみ具合、脂肪のつき具合、乳腺のボリューム、乳頭、乳輪のついている位置、乳頭の大きさ、形、垂れ具合、乳輪の大きさ、形、色調、モントゴメリー腺など、必ず左右非対称があり、それらにより、元の乳頭は非対称になっています。
そのため、仮に、完璧に左右対称にデザインし、完璧に左右対称の手術を行ったとしても、元の土台の非対称があるため、必ずわずかな非対称は生じてしまうことになります。
また、手術というのはあくまで、生身の人間の体を生身の人間の手で扱う行為です。
コンピューターで絵を描くように、完璧に左右対称に仕上げることは現実的、物理的に不可能です。
我々高須クリニックのドクターは、なるべく左右差が出ないようには最大限の努力はさせていただきますが、上記の理由から、必ずわずかな非対称は生じることになり、コンピューターグラフィックスのような完全なシンメトリーにすることは不可能です。
陥没乳頭修正手術のリスク、副作用に、陥没の程度によっては、傷跡の治りが悪くなる可能性があるということがあります。
陥没乳頭修正手術は、乳頭の皮膚の一部を切開し、そこから未熟で短い乳管の周りの結合組織などを解除し、陥没している乳頭を引っ張り出し、乳頭の根元を縫合することにより、陥没を治す手術です。
陥没の程度が軽い場合は、解除すべき結合組織が少ないため、引っ張り出した乳頭の根元の部分の皮膚や組織が薄くなったり、血流障害などが起こることは少なく、傷跡の治りも早いです。
しかし、陥没の程度が強い場合は、解除すべき結合組織が硬いため、引っ張り出した乳頭の根元の部分の皮膚や組織が薄くなり、血流が低下し、傷跡の治りが遅くなったり、悪くなったりすることがあります。
過去に中途半端な手術を受けて後戻りしてしまった陥没乳頭の再手術の場合も、瘢痕が強いため、引っ張り出した乳頭の根元の部分の皮膚や組織が薄くなり、血流が低下し、傷跡の治りが遅くなったり、悪くなったりすることがあります。
乳頭炎などの感染を繰り返している陥没乳頭の場合も、瘢痕が強いため、引っ張り出した乳頭の根元の部分の皮膚や組織が薄くなり、血流が低下し、傷跡の治りが遅くなったり、悪くなったりすることがあります。
傷跡の治りが悪い場合は、抜糸してからも1~2週間程度、傷がじゅくじゅくしていることが多いですが、傷を早く治す軟膏を塗るなどしてフォローさせていただきます。
陥没した乳頭を治すことができても、その形が気に入らなかったり、傷跡が残っては、また新たな悩みを生んでしまいます。治すと同時に美しさを考える美容外科の専門ドクターなら、きれいな仕上がりを実現できます。
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