目の下の脂肪に脂肪溶解注射メソシェイプフェイス(上まぶた)を打つことは、私は原則としてご提案してません。
目の下の脂肪は、皮下脂肪、眼窩内脂肪、SOOF、malar fatなどで構成されており、それ以外にも、眼輪筋、orbicularis retaining ligamentなどでも構成されています。
目の下の断面図。
患者様が目の下の脂肪の脂肪を取りたいという場合は、ほぼ全例が眼窩内脂肪を取りたいというご要望です。
眼窩内脂肪が膨らんでいることにより、目の下のたるみが強調されたり、クマが目立ったりするからです。
目の下の眼窩内脂肪は、内側、中央、外側の3つのコンパートメントに分かれ、それぞれの脂肪が固まりとして存在します。
| 目の下の眼窩内脂肪は、内側、中央、外側の3つのコンパートメントに分かれている。 |
通常、目の下の眼窩内脂肪を除去する場合、まぶたの裏側から手術で除去します。
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目の下の眼窩内脂肪は、通常、まぶたの裏側から手術で除去する。 |
手術で除去する場合、必要な分の眼窩内脂肪を的確に除去できるからです。
もし、脂肪溶解注射メソシェイプフェイス(上まぶた)で余分な眼窩内脂肪を除去しようとしても、余分な眼窩内脂肪だけに的確に溶解注射を効かせることは難しく、周りのmalar fatやSOOFも溶解してしてしまい、目の下が窪んで老けてしまったり、眼窩内脂肪の膨らみがかえって目立ってしまうリスクがあります。
こういった理由から、目の下の脂肪を除去するのは、目の下の切らない脂肪取り(ふくらみ・クマ・たるみ取り)手術(目の下の膨らみ取り手術)が第一選択になります。