顔の施術について
目頭切開の傷を蒙古襞形成や傷痕修正手術で目立たなくすることはできるのか?
よくメールのお問い合わせなどで、「他院で目頭切開をしたのですが、安いところでやってしまったので、傷痕が目立っています。傷痕修正手術で傷を目立たなくすることはできますか?」「他院で受けた目頭切開の傷痕が目立つのですが、蒙古襞形成をすれば傷痕が目立たなくなりますか?」とご質問いただきます。
私の答えは、「基本的に、目頭切開の傷痕を傷痕修正手術や蒙古襞形成で目立たなくすることはできません」です。
傷痕修正手術は傷痕を切除し、丁寧に縫合して目立たない傷痕にする方法です。しかし、目頭の傷痕に関しては、ドッグイヤーができないように、周囲の綺麗な皮膚もたくさん切除しなければならず、仕上がりの傷が非常に長くなってしまいます。結果として倍くらいの長さの傷痕になり、元の傷より目立つようになってしまうことが多いため、通常、目頭切開の傷痕には傷痕修正手術を行いません。
一方、蒙古襞形成手術は、元々目と目の間隔が近い人や、目頭の赤い粘膜がたくさん見えていてキツい印象の人が、蒙古襞を作ることにより、目と目の間隔を離したり、赤い粘膜を少し隠したりする方法です。あくまで、蒙古襞を作ることにより、目頭の形を変えるのが目的の手術であり、目頭切開の傷痕を綺麗にする手術ではありません。
この記事の監修医情報
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平成11年 ~平成13年 |
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担当医からのコメント
⾼須 幹弥 医師
40代女性の患者様で、6ヶ月以上前に他院で目頭切開を受けていました。
診察させていただいたところ、かなり大きく目頭を切られており、パンチで穴を空けたような不自然な形になっていました。
また、蒙古襞がほとんどなくなるくらい切られていたので、涙丘(眼球の内側のピンク色の粘膜が盛り上がっている部分)が丸見えになってしまっており、寄り目でキツい印象になっていました。
他院で受けた目頭切開の術式は不明ですが、傷跡の状態を見るとW法(内田法)であると思われます。
W法(内田法)は、適応を見極め、正確に行わないと、パンチで穴を空けたような不自然な目頭の形になってしまう上に、W字の汚い傷跡が残ってしまいます。
患者様は自然で優しい感じの目頭に修正してほしいという御要望だったので、蒙古襞形成手術をすることになりました。
手術は逆Z法のデザインで蒙古襞を作り、約2.5mmずつ切り過ぎた目頭を戻しました。
術後は、パンチで穴を空けたような不自然な目頭が程よく尖った自然な目頭になり、適度に涙丘が隠れ、寄り目が解消し、キツい印象もなくなりました。
蒙古ひだ形成・目頭切開後の修正
【全院】
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