鼻の骨切り幅寄せ手術のギプス固定は何日間必要?腫れやダウンタイムはどれくらい?
鼻の骨切り幅寄せ手術希望の患者様のカウンセリングをしているとよく、
「ギプス固定は何日間必要ですか?」
「手術した後、いつからうつ伏せしても大丈夫ですか?」
「小さな子供が家にいるんですが、術後にぶつかってこられたり、鼻を叩かれたりしても大丈夫ですか?」
「どれくらい腫れますか?」
「仕事は何日休めばいいですか?」
「メイクはいつからできますか?」
「洗顔や洗髪はいつからできますか?」
などのご質問をいただきます。
ギプス固定の必要性や、腫れやダウンタイムの詳細、日常生活で気をつけることをご紹介いたします。
鼻の骨切り幅寄せ手術とは?
局所麻酔下あるいは全身麻酔下に、鼻の穴の中から、骨切りノミで鼻の骨に4本の割を入れ、外側に2枚の遊離骨片を作り、遊離骨片を内側へ移動させ、鼻の根元を細くする手術です。
主に鼻の根元の骨の部分(硬いところ)が横に広がっている人に行う手術となります。
ギプス固定は必要?
骨を切る手術のため、術後は骨がある程度固まるまでの間、ギプス固定が必要です。
ギプス固定はほとんどの場合2週間行います(軽い手術を行った場合は、1週間程度の固定で済むことも稀にあるので、カウンセリングのときに担当医がお答えします)。
2週間ギプス固定をする場合、鼻の皮脂の分泌が多い人などは、2週間ギプスをつけっぱなしにすると、途中でギプスがずれたり、プカプカ浮いてしまったり、外れてしまうことがあります。
そのため、ほとんどの患者様には、手術後1週間の時点で来院していただき、ギプス交換をさせていただきます(人によっては3~4日おきにギプス交換する場合もあります)。
ギプスを外した後は、骨切りした骨はほぼ固まっていますが、まだ繊維性の緩い結合の状態であり、強い衝撃が加われば、クシャっと骨が動いてしまうこともあります(もし骨が動いてしまったら、また2週間ギプス固定の必要があります)。
特に手術後1ヶ月の間は、うつ伏せで寝たり、子供にぶつかってこられたり、子供に鼻を叩かれるなどのことを避けていただく必要があります。
腫れやダウンタイムは?
ギプスを着けている2週間は、大きなマスクなどをしてギプスを隠さないで人に会えば、当然、手術したことは知られてしまいます。
また、骨を切る手術は、他の手術と比べると、腫れが強く出る傾向があります。
鼻はギプスで圧迫固定するため、腫れはあまり出ないのですが(どっちみちギプスで隠れるので腫れてるかどうかも分からないですが)、そのぶん、目の周りが腫れることが多いです。
目の周りの皮膚は非常に薄いため、鼻の骨切りをした腫れがまぶたのほうにまわってきて、しばらくまぶたが腫れてしまうことになります。
まぶたが強く腫れてしまった場合、個人差はありますが、ある程度強い腫れが引くまで、だいたい1~2週間くらいかかります。
そのため、ギプス固定が1~2週間必要なこともあり、仕事や学校は2週間くらいの休みを取ってからこの手術を受ける人が多いです。
鼻の骨切り幅寄せ手術のダウンタイム中の注意点
鼻の骨切り幅寄せ手術は、骨を切ってから、再び完全に固まるまで約3~6ヶ月かかります。
2週間後、ギプスを外した後は、骨切りした骨はほぼ固まっていますが、まだ繊維性の緩い結合の状態であり、強い衝撃が加われば、クシャっと骨が動いてしまうこともあります。
もし骨が動いてしまったら、また2週間ギプス固定をしなくてはならなくなってしまいます。
そのため、ダウンタイム中~半年間の間は以下の点に注意して頂く必要があります。
鼻に強い衝撃がかからないようにする
特に手術後1ヶ月の間は、うつ伏せで寝たり、子供にぶつかってこられたり、子供に鼻を叩かれるといった鼻にかかる強い衝撃を避ける必要があります。
また、完全に骨が固まる3~6ヶ月の間は、衝撃を受けやすいドッジボールをしたり、顔面を平手でビンタされたりするのは控えてください。
洗顔
ギプスがついている間は、なるべく手術部位が濡れないようにしていただく必要があります。
ギプスがついている間は手術部位が濡れないように、上手に洗っていただきます。
じゃぶじゃぶ顔に水をかけたり、水の中に顔を浸けることはできません。
手術部位以外の部分(額、目もと、頬、顎など)に泡をのせて軽く擦り、手術部位が濡れないように上手に水で洗い流すか、濡れタオルなどで拭き取っていただくことになります。
シャンプー
固定している手術部位が濡れないように、上手に洗っていただく必要があります。
シャンプーハットを使って洗って頂くとより濡れませんし、手術部位が濡れないようにゆっくり丁寧に洗っていただいても構いません。
美容院で洗髪するように、上向きになって、誰かに洗っていただいてもいいです。
ただし、絶対にギプスや傷跡を濡らしてはいけない、濡らすと取り返しがつかなくなるわけではありません。
もし、濡れてしまった場合は、綺麗なタオルやティッシュペーパーなどで軽く水気を拭き取っていただき、あとは自然に乾かして頂ければまず大丈夫です。
同じように泡がついてしまった場合も、すぐに濡れタオルなどで拭き取って頂く程度でかまいません。
ギプスが外れたあとは、手術部位や傷跡をゴシゴシ強く擦らない限り普通の洗顔やシャンプーをして頂いてかまいません。(術後1ヶ月くらいは手術部位を強く擦ったりするのはやめてください)。
メイク
手術部位以外(アイメイク、チーク、口紅など)に関しては、手術直後からすることは可能です。
ただし、メイクを落とすときは、上記の洗顔の注意点をまもり、上手に洗い流す必要があります。
ギプスが外れたあとは、手術部位もメイクすることができますが、やはり、メイクを落とすときは上記の注意点をまもり、上手に丁寧に洗っていただきます。
症例のご紹介
鼻骨切り幅寄せと小鼻縮小手術をした症例写真の術前術後画像
-
Before
-
After(6ヶ月後)
-
Before
-
After(6ヶ月後)
-
Before
-
After(6ヶ月後)
-
Before
-
After(6ヶ月後)
平成11年 |
|
---|---|
平成11年 ~平成13年 |
|
平成13年 |
|
平成14年 |
|
平成15年 |
|
平成17年 |
|
平成19年 |
|
このコラムを見た方は、以下のコラムも見ています
※施術方法や施術の流れに関しましては、各院・各医師により異なります。予めご了承ください。
※ホームページ上で掲載されている価格は税込表示となっております。
※当院で行う治療行為は保険診療適応外の自由診療になります。
※インバウンドの方の施術料金は通常料金とは異なります。詳しくはお問い合わせ下さい。
当サイトは高須クリニック在籍医師の監修のもとで掲載しております。
担当医からのコメント
⾼須 幹弥 医師
20代女性の患者様で、大きな鼻が悩みということで来院されました。
診察させていただいたところ、鼻の高さは特別高くはないのですが、正面から見たとき、全体的に横幅の広い鼻をしてらっしゃいました。
特に、鼻の根元の骨と小鼻が横に広がっており、鼻先も少し横に広がっていました。
患者様のご希望もあり、骨切り幅寄せ手術で鼻の根元の広がっている骨の横幅を狭くし、小鼻縮小(鼻翼縮小)手術で広がっている小鼻を小さくすることになりました。
骨切り幅寄せ手術は、通常通り、外側骨切りと内側骨切りを行い、遊離骨片を内側へ移動させ、幅寄せしました。
小鼻縮小手術は、鼻の穴の内側から外側の途中にかけて約5mmの幅で皮膚と皮下組織を切除し、縫合しました。
術後は、横に広がっていた鼻の根元と小鼻が小さくなって、正面から見たときの鼻の横幅が全体的に小さくなりました。
ちなみに、骨切り幅寄せ手術をした後の鼻の高さ、形はほとんど変わらないため、横から見たときの鼻の形もほとんど変わりません。
骨切幅寄せ(鼻の根元を細く)
【銀座高須クリニック、横浜、名古屋、大阪】
鼻翼縮小(小鼻縮小)
【全院】
骨切幅寄せ(鼻の根元を細く)
鼻翼縮小(小鼻縮小)