顔の施術について
二重の手術のときに、二重の幅を目頭側は広くとか目尻側は狭くとか部分的にこだわる人へメッセージ
埋没法や切開法などの二重まぶた手術希望の患者様のカウンセリングのときによく、「目を開けた状態で目頭~中央~目尻を○○mmの完全に同じ幅の平行型二重にしてください」とか、「目頭側より目尻側がやや広めの平行型二重にしてください」とか、「目頭側が広めの平行型二重にしてください」とか、「目尻側がかなり広めの末広型二重にしてください」のように患者様がご注文されることがあります。
何故そのように部分的に細かく二重の幅を指定するのか患者様に質問するとほとんどの方は、「自分が憧れている芸能人と全く同じ目になりたいから」とおっしゃいます。
技術的には患者様が細かく部分的に指定する二重を手術で作ることはできますが、埋没法やミニ切開法や全切開法といった二重まぶたの手術単独でできるとは限らず、複数の手術を複合しなければできないケースもあります。
まぶたの皮膚は、毎日目を開けたり閉じたりすることによってできるシワが何本も平行にあります。
二重まぶたの手術は埋没法も切開法も、そのシワに沿って新しい二重のラインを作ることによって自然で滑らかな二重を作ります。そのように作った二重がその人にとって最も無理のない自然な二重で、最も似合っている二重ということになります。
そのシワのラインで作った二重がたまたま自分の希望する二重になれば良いのですが、希望より目頭側が狭かったり目尻側が狭かったりしたら、他の手術を追加でする必要があります。その場合、部分的に二重の幅を広げる部分的眉下リフト(上眼瞼リフト)という手術をすることが多いです。
部分的眉下リフト(上眼瞼リフト)は、二重の幅を部分的に広げたい位置の真上の皮膚を眉毛の下で切除して縫合する手術で、この手術を追加ですれば、目頭側でも中央でも目尻側でも自由自在に部分的に二重の幅を広げることができます。
希望の二重のラインの一番狭いラインを基準に二重の手術で二重をつくり、部分的眉下リフト(上眼瞼リフト)で部分的に二重の幅を広げれば、理屈的にはほとんどのケースでどのような形の二重でも作ることができます。
また、部分的眉下リフト(上眼瞼リフト)以外でも、目頭切開をして目頭側だけ二重の幅を広げたり、部分的に眼瞼下垂手術をして二重の幅を狭くする方法もあります。但し、これらの手術を追加でする場合は費用も追加でかかるわけで、部分的眉下リフト(上眼瞼リフト)は両目で385,000円(税込)、目頭切開は両目で275,000円(税込)、部分的眼瞼下垂手術は二重の手術料金が両目で770,000円(税込)になります。
そのため、予算的に厳しい場合はまず希望の二重の形の基準になる二重を埋没法あるいはミニ切開法あるいは全切開法で作り、後から追加手術をすることをお勧めします。その場合、基準の二重を作るだけでその二重を気に入ってしまい、結局追加手術をしないことも多いです(結局その二重がその人にとって最も自然で似合っている二重なのです)。
また、追加手術を行う方法ではなく、敢えてまぶたのシワのラインに逆らって埋没の糸で留めたり切開したりして、部分的に二重のラインを操作するテクニックもあります。その場合、目を閉じた状態で1~2mmくらい上下させて幅を操作するくらいならまだいいのですが、それ以上上下させてしまうと、自然なシワに逆らって無理矢理二重を作ることになるので、目を開けた状態で二重が途中でかくっと折れるような形になったり、ガタガタのラインになったりするのでお勧めできません。
このように、希望の芸能人の二重を作るのは、複数の手術を組み合わせればある程度可能ですが、高いお金をかけてその通りの二重の形を作っても、それが自然か不自然か、似合っているか似合っていないかは別の話です。
いずれにせよ、術前のカウンセリングでじっくりと話し合ってから手術することが重要だと思います。
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担当医からのコメント
⾼須 幹弥 医師
20代女性の患者様で、やや幅の広い平行型二重を希望されてました。
アイプチのやりすぎで、まぶたの皮膚が被れて硬くなっていたうえに厚ぼったくなっていました。
このように腫れている状態の方に埋没法をしてもすぐに戻ってしまうことが多いので、全切開法で二重を作りました。
目を閉じた状態で10mmの位置で二重を作り、目を開けた状態で二重の幅が約2.5mm見えるようになりました。
まぶたの脂肪はそれほど多くはないので、眼窩内脂肪やROOFは切除していません。
また、蒙古襞が発達してやや目と目が離れぎみだったので、目頭切開をZ法で行い、約2mmずつ内側に広げました。
蒙古襞が発達している人が平行型二重を作る場合は、二重の手術と一緒に目頭切開もしたほうがより自然で綺麗な二重になることが多いです。
目頭切開
【全院】
二重まぶた・全切開法
【全院】
目頭切開
二重まぶた・全切開法
※施術後(After)のメイクあり写真について
女性の目もとの施術はメイクをすることを前提に行うことが多くなっております。
そのため、当院ではこれから施術を受けていただく方への参考として、メイクをしていない施術前後(Before/After)の写真のほか、施術後(After)のメイクをしている写真も掲載しております。