顔のヒアルロン酸注射は量によって料金が変わるのか?持続期間や注射する間隔はどれくらい?
ヒアルロン酸に関するカウンセリングをしていると、よく
「高須クリニックで片方だけの法令線にヒアルロン酸を注射する場合、片方分だけの料金で1本の値段の半額になるのですか?」
「鼻にヒアルロン酸を注射するとき、ヒアルロン酸を半分しか使わなかったら、料金も半分なんですか?」
「高須クリニックのヒアルロン酸は、0.1ccでいくらですか?」
「入れる量によって値段が変わってくるのですか?」
などとご質問いただきます。
高須クリニックでのヒアルロン酸の料金体系や、持続期間、注射間隔についてご紹介させていただきます。
注射部位に合わせて最適なヒアルロン酸を使用
高須クリニックでは、鼻、顎、額(おでこ)、涙袋、法令線、マリオネットライン、目の下、ゴルゴ線、頬、コメカミなどさまざまな顔の部位へのヒアルロン酸注射を行っています。
どれも同じヒアルロン酸を使うわけではなく、それぞれの部位に適した専用のヒアルロン酸を使用しています。
例えば、鼻には鼻専用の比較的硬くて横に広がりにくいヒアルロン酸を使用しており、涙袋には綺麗に膨らんで広がらないヒアルロン酸を、法令線には深いシワ専用のヒアルロン酸を使用しているため、料金はそれぞれ異なっています。
高須クリニックのヒアルロン酸注射の料金
簡単にまとめると以下のようになります。
鼻の場合
1本1cc55,000円(税込)、長期持続型は165,000円(税込)
顎の場合
1本1cc55,000円(税込)、長期持続型は165,000円(税込)
額(おでこ)、涙袋、法令線、マリオネットライン、目の下、ゴルゴ線、頬、コメカミの場合(それぞれの部位で種類の異なるヒアルロン酸を使用することが多いです)
1本1cc110,000円(税込)
です。
■ヒアルロン酸が注入可能な部位 |
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注入量が半分なら料金も半分になる?
ヒアルロン酸注射の製剤は、ほとんどのものが1本で1ccです。
高須クリニックではもし、1本使いきらなくて余った場合、残ったヒアルロン酸はその日のうちに棄てることになるため、半額にはなりません。
ただし、法令線、マリオネットライン、ゴルゴ線、頬、コメカミなどは、同一の種類のヒアルロン酸で注射することができるので、私に関しては、余ったヒアルロン酸を他の部位に注入することがあります)。
他のクリニックでは、「ヒアルロン酸0.1ccで○○円」のように、0.1cc単位で注射したり、余ったヒアルロン酸を保管しておいて、別の日に残りを注射することがあります。
高須クリニックではそのようなことは行っておりません。
なぜかといえば0.1cc単位でヒアルロン酸を注射するためには、
①1本のヒアルロン酸を複数の人に使い回す
②余ったヒアルロン酸を、後日、同じ人や他の人に使用する
③1本の顔用のヒアルロン酸を他の注射器に小分けして使用する
などのことをする必要があります。
しかし、1本のヒアルロン酸注射を色々な人に使い回すと、様々な感染症を伝搬させてしまう可能性があります。
最悪の場合、知らない間に、HIV(エイズウィルス)、B型肝炎、C型肝炎などに感染することもあります。
また、余ったヒアルロン酸を保管しておいて、後日注射すると、保管している間に雑菌が繁殖して、やはり感染症を起こしたり、ヒアルロン酸が劣化、分解されて、早く吸収されてなくなってしまったり、綺麗に仕上がらなかったり、凸凹になってしまうリスクがあります。
1本のヒアルロン酸を小分けして保管しておくことも同じで、小分けするときに雑菌が混入したり、保管しているときに雑菌が繁殖し、感染症を起こす可能性があります。
本来、ヒアルロン酸注射は、滅菌されたヒアルロン酸が滅菌された注射器に滅菌された状態で滅菌パックに密封されて厳重に保管されています。
使用する直前に滅菌パックを開け使用し、余ったヒアルロン酸はその日のうちに破棄するのは普通で、メーカーもそれを推奨しており、高須クリニックでもそのようにしています。
高須クリニックでは、最も安全な方法でヒアルロン酸を管理し、注射させていただいておりますので、ご安心くださいね。
薬品の使い回し | 開封後保存 | 小分け使用 |
ヒアルロン酸は注入の仕方によっても、持続期間が異なる
ヒアルロン酸注射は、注入するヒアルロン酸の種類によって、持続期間、効果が異なります。
一般的に、質の良いヒアルロン酸のほうが持続期間が長く、質の悪いヒアルロン酸は持続期間が短いことが多いです。
また、ヒアルロン酸の量をかさ増しするために、水や麻酔液でヒアルロン酸を薄めて使用するクリニックもあり、その場合は、当然持続期間が短くなります。高須クリニックでは、持続期間が長い高密度のヒアルロン酸を使用しており、もちろん、水や麻酔液で薄めて、量をかさ増しするようなことはしておりません 。
ヒアルロン酸注射は、ヒアルロン酸の種類だけではなく、注入の仕方によっても、持続期間、持続効果が異なります。
①一ヶ所にまとめて注入すると持続期間が長くなる
②皮膚の浅いところに注入すると持続期間が長くなる
③同じ部位に繰り返し注入すると持続期間が長くなる
一ヶ所にまとめて注入すると持続期間が長くなる
少ないヒアルロン酸を細かく分散して注入するより、たくさんの量を一ヶ所にまとめて注入するほうが、持続期間が長くなります。
一ヶ所にまとめて大量のヒアルロン酸を注入すると、ヒアルロン酸の容積に対する周りの組織の接触面積が少なくなるため、吸収されてなくなるのが遅くなります。
例えると、小さな氷と大きな氷の塊を外に置いておくと、小さな氷はすぐに溶けてなくなるのに、大きな氷の塊はなかなか溶けてなくならないのと同じです。
実際に、鼻や顎、法令線などのシワ、豊胸目的でバストにヒアルロン酸を注入した場合、少量注入したときより、たくさん注入したときのほうが、なくなるまでの期間が長いです。
持続時間が長い | 持続時間が短い |
皮膚の浅いところに注入すると持続期間が長くなる
一般的に、皮膚の深いところや筋肉の中に注入したときより、皮膚の浅いところに注入したときのほうが、持続期間が長いです。
皮膚の浅い層の組織は、ヒアルロン酸の吸収がゆっくりだからです。
実際に、額、眉間、目尻、目の下、法令線、口角のマリオネットラインなどのシワに注入する場合、深い部位に注入するより、浅い部位に注入したほうが持続効果があります。
また、涙袋に注入する場合は、下まぶたの薄い皮膚の浅い部位に注入するので、非常に持続期間が長いです。
持続時間が長い | 持続時間が短い |
同じ部位に繰り返し注入すると持続期間が長くなる
同じ部位に繰り返しヒアルロン酸を注入すると、同じ部位に長期間ヒアルロン酸が存在することになるため、時間をかけて、ヒアルロン酸の周りにコラーゲン線維の被膜が形成され、吸収されにくくなっていきます。
実際に、鼻、顎、涙袋、法令線などのシワや、豊胸目的でバストに、ヒアルロン酸を繰り返し注入している人は、注入する度に持続期間が長くなっています。
ヒアルロン酸を注射する間隔はどれくらい?
ヒアルロン酸注射でもうひとつ良く聞かれることが注射する間隔です。
患者様から時々、
「次はいつ注射しに来ればいいんですか?」
「どれくらいの間隔で注射しに来ればいいんですか?」
「他の患者さんはどれくらいの間隔で注射しに来るんですか?」
などのご質問もいただきます。
私の答えは、
「特に決まりはありませんので、物足りなくなったら注射しに来てください」
です。
ヒアルロン酸は、注入した後、徐々に吸収されてなくなっていきますが、必ず打たなければいけない間隔は決まっておらず、患者様が物足りないと感じたタイミングで再注射頂くようにお願いしております。
注射する部位によっても持続期間が異なりますが、どのヒアルロン酸も、一定の期間が経つと、突然全部吸収されてなくなるわけではなく、少しずつ徐々に吸収されてなくなっていくことが特徴です。
そのため、患者様が物足りなく感じて、追加注入したいと思ったときが、次に注入すべきときということになります。結局は、予算と時間との兼ね合いで、患者様によって、注射する間隔が異なることが多いです。
患者様によっては、3ヶ月間隔で注射される方もいらっしゃるし、6ヶ月間隔の方もいらっしゃるし、1年間隔の方もいらっしゃるし、2~3年間隔の方もいらっしゃいます。
高須クリニックではかなり長く持続する高密度のヒアルロン酸を使用しており、できるだけ間隔を長めに取りたい方は一度ご検討ください。
最後に、部位別に目安となる効果の持続期間をご紹介いたします。
部位 | 効果持続期間 |
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法令線などのシワ、頬、こめかみ、上まぶたの窪み、唇など | 2~3年 |
鼻や顎(通常のヒアルロン酸) | 2年くらい |
鼻や顎(長期持続型のヒアルロン酸) | 6年くらい |
豊胸目的でバストに注入した場合 | 3年くらい |
涙袋に注入した場合 | 2~3年 |
平成11年 |
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平成11年 ~平成13年 |
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平成13年 |
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平成14年 |
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平成15年 |
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平成17年 |
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平成19年 |
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