顔の施術について
高須クリニックがレディエッセを使わない理由
よく、カウンセリングのときやブログのコメントなどで、「高須クリニックでは何故レディエッセを使用していないのですか?」と質問されます。
レディエッセというのはハイドロキシアパタイトを主成分とした注入剤の一種で、鼻を高くしたり、顎を出したり、シワを目立たなくしたりするのに用いられます。注入してから1~2年程度で吸収されてなくなると言われ、当院で使用している長期持続型ヒアルロン酸に匹敵する持続力があります。比較的仕入れ原価が安い注入剤であるため、現在日本でレディエッセを使用している美容外科クリニックはたくさんあります。
では何故高須クリニックではレディエッセを使用しないかというと、それは、ほとんどの面において、当院で使用している長期持続型ヒアルロン酸より劣っているからです。まず、当院で使用している長期持続型ヒアルロン酸は、注入するときの傷みを抑えるため、リドカインという局所麻酔成分が0.3%含まれています。そのため、注入するときの痛みがごく僅かであり、ヒアルロン酸を注入する前に局所麻酔の注射をする必要がありません。レディエッセは、麻酔の成分が含まれていないため、そのまま注入すると激痛が走るので、先に局所麻酔の注射をする必要があります。局所麻酔の注射をすると、その分腫れが出てしまうので、腫れた状態でレディエッセを注入しなければならず、正確に患者様の希望する形に仕上がらないことが多いです。
また、レディエッセはヒアルロン酸に比べ粒子が粗いため、ヒアルロン酸注射に使用する注射針よりも太いものを使用しなければならず、その分腫れが強く出るというデメリットがあります。また、レディエッセはヒアルロン酸に比べ感染に弱いとも言われています。
そして、レディエッセの最大のデメリットは、元に戻したくなった場合、すぐに元に戻すことができないことです。
ヒアルロン酸にせよレディエッセにせよ、鼻や顎やシワに注入した後、元に戻したいという人が稀にいらっしゃいます。ヒアルロン酸の場合、ヒアルロニダーゼというヒアルロン酸分解酵素を注射すれば、1日でほとんどのヒアルロン酸を溶かして元に戻すことができますが、レディエッセの場合はヒアルロニダーゼのような元に戻せるものはありません。
レディエッセはヒアルロン酸に比べ硬い物質であるため、目の下や法令線などの柔らかい部位に注入すると、硬いしこりになり、凸凹になってしまうことがあります。高須クリニックにはよく、他院でレディエッセを注入し、凸凹になってしまい、すぐに元に戻して欲しいという方がいらっしゃいますが、残念ながら、ほとんどの方は1~2年の間吸収されるのを待っていただくしかありません。
以上が、高須クリニックでレディエッセを使用しない理由ですが、他院でレディエッセを注射した人が全て問題が生じているわけではなく、満足している人もいると思います。
当院では、患者様に少しでも満足していただくため、より安全性が高い長期持続型ヒアルロン酸を推奨しております。
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- 【レディエッセ】は局所麻酔成分が含まれていないため、施術前に局所麻酔の注射が必要。
- 【レディエッセ】は施術前の局所麻酔の注射によって腫れが出るため、患者様の希望する形に仕上がらないことが多い
- 【レディエッセ】は施術時に太い注射針を使用するため、腫れが強く出てしまう
- 【レディエッセ】ヒアルロン酸に比べ感染に弱いといわれている
- 【レディエッセ】は、元に戻したくなった場合、すぐに元に戻すことができない
- 【レディエッセ】は目の下や法令線などの柔らかい部位に注入すると、硬いしこりになり、凸凹になってしまうことがある
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